相談室ブログ,心理療法カウンセリング

メンタル不調のために休職・離職された方の心理サポートについて、前々回の記事でご案内させていただきました。今回はその内容と進め方について、もう少し詳しくご説明させていただきます。

リワーク・カウンセリングでできること

初回のご相談の際に、今までの経過と現在不安に思っていらっしゃること・カウンセリングへのご希望をお伺いし、実際の内容を決めていきます。

こちらで提供できるのは、以下のようなメニューになります。

・心理検査(性格傾向を客観的にふりかえる)
・認知行動療法を用いてより適応的な考え方を身につける
・対人関係のふりかえりとアサーション(適切な自己主張を身につける)
・ストレス対処法について考える

集団プログラムとの違い

①内容は相談者様に合わせて完全カスタマイズです。上記に挙げているメニューで興味のないもの・必要ないと思われるものはパスしていただいて結構です。

また、上記以外に「メンタル不調が以前から慢性的に続いていた」「仕事そのものでなく、プライベートな問題のストレスで体調を崩した」等のご事情がある方も、個人カウンセリングですので遠慮なくご相談いただけます。

②復職してから通常業務に戻るまでのいわゆるリハビリ期間(数ヶ月~半年程度)のフォローアップもおこなっています。週末も対応しておりますし、平日のお仕事の合間にオンラインでご利用いただくことも可能です。

実際の進め方

オンライン(ZOOM)でのカウンセリングもおこなっておりますが、可能でしたら相談室にお越しいただき、対面で受けられることをお勧めしております。

休職中は他者との接触が少なくなりがちですので、直接コミュニケーションを取ること自体にも意味があるかと思いますし、定期的に外出するきっかけにもなります。

また、心理検査をおこなったり、ワークシートを使って認知行動療法をおこなう等、オンラインでは対応できない内容も一部あります。

カウンセリングをおこなう頻度はこちらでは指定はしておりませんが、2~3週に1回くらいを目安にお越しいただくことをお勧めしております。

復職後のサポート期間は、徐々に間隔を空けて(2~3週ごと→4~5週ごと→2ヶ月に1回‥など)ご利用いただくのもよろしいかと思います。

初めの2回は専門相談として割引料金で受けていただくことができます。「リワーク(復職支援)カウンセリング」のページをスクロールしていただくと下部に申し込みフォームがございます。どうぞお気軽にご相談ください。

Posted by 梶原真弓

相談室ブログ,その他

受験シーズンもいよいよ佳境に入りました。

受験生の親からは、生活、時間、労力、お金を注げる限り注ぎ、鬼気迫る勢いで子どもの受験にかけている様子がうかがえます。
一方、当事者である受験生からは、「受験に失敗したら、人生が終わる」かのような悲愴感が漂っています。

競争格差社会がすっかり定着し、少子化にも関わらず相変わらずの学歴偏重主義が続いています。そうしたなかで「コスパ」や「タイパ」が重視され、「最小限の出費で多くの利を得たい」、「生産性の高い生き方こそ賢い」という社会の風潮も鮮明になってきました。

カウンセリングでも、受験をめぐる葛藤、悩み、親子関係の不調等々は避けて通れないテーマです。

息苦しい“今”を笑い飛ばす

そんな息苦しい“今”を生きている私たちを笑い飛ばすような本に出会いました。『間違う力』(高野秀行著・角川新書)です。

著者はノンフィクション作家。「誰も行かないところへ行き、誰もやらないことをし、誰も書かない本を書く」(高野氏X)がポリシーだそう。高野氏の素地をつくったのは、早稲田大学での探検部での経験でした。

高野氏は、大学時代、探検部の遠征隊を率いて中央アフリカに生息するとされる伝説の未確認生物「モケーレ・ムベンベ」を(真面目に)探しに行きます。

ゴールデン・トライアングルで行った「住み込み式ケシの実栽培取材」の過程では、ミャンマーの最大の少数民族シャン人の独立闘争運動に(うっかり)関わるという「寄り道」も経験しました。

そしてこうした(たくさんの)「だれもやらない、書かない」ことを本にし続けてきたのです。

行き詰まったときに読みたい本

彼の本からは、「コスパ」や「タイパ」に縛られ、「寄り道」や「回り道」「迷い道」を悪しきものと考えて、すぐに結果が出ないものを「無駄」と切り捨てることが、「いかにもったいない生き方が」が伝わってきます。

受験に限らず、うまくいかなかったこと、失敗したと思ったことも、ぜんぶ大いなる経験。「回り道」をしたからこそ、たどり着けた風景が広がっているのだと教えてくれる人生に行き詰まったときに手に取りたい一冊です。

Posted by 木附千晶

CLUBみなしごブログ,生きている間

「大きな心理的負荷がかかると認知症が進む」と聞いてはいました。母は愛猫が亡くなった頃から、失見当識が激しくなり、短期記憶がさらに怪しくなり、物事の全体を見る能力が低下しました。

そうした中、迎えたMCIの新薬投与ができるかどうかの検査の日。それは愛猫の死から2週間ほど経った3月12日でした。前回の検査日から3ヶ月以上が経っています。前回の検査でさえ、すでにMCIと認知症の境界線との結果でしたから、かなり厳しいとは予測していました。

しかしそれでも、一縷の望みにかけて臨んだ検査でしたが、病院に向かう途中、私は暗澹たる気持ちになっていました。

見当違いな日付を繰り返す

認知症検査で、必ず聞かれるのが「今日の日付」と「今どこにいるか」です。病院への道中、検査を待つ間、私は何度も何度も「今日は何日?」「ここはどこ?」と尋ねました。

前回の検査でボーダーラインにいましたから、一つだけでも正答率を上げてほしかったのです。が、母は一度も正しく答えられませんでした。

確かに病院名はややこしくて長ったらしい名前なので覚えにくいかったかもしれません。しかし日付は、明快なはずです。ところが「えーっと、5月?」とか「今は秋だよね」など、毎回見当違いの回答を繰り返しました。

テスターとの相性も影響しました。認知症検査に限らず、心理検査はテスターとの信頼関係や相性にも左右されます。

担当する心理師がやってきて、にこりともせずに堅苦しい挨拶をし、「仕事ですから」という雰囲気をプンプンさせながら母を検査室へと誘導する後ろ姿を私は絶望的な気持ちで見送りました。冗談も言わない、最も母が苦手とするタイプです。

新薬投与に該当せず

案の定、結果は「新薬投与に該当せず」でした。

私のがっかり感が伝わったのか、担当医は「新薬の成果はまだ未知数なところも多いし、成果が出ているのは(80代の母とは違って)70代が多い。それに副反応の心配もある治療ですから、投薬をして本当にいい結果が出たかどうかもわかりません」とすまなそうに言いました。

「MCIなら、新薬投与ができれば、回復の可能性もあるのでは」との私の淡い期待は水の泡のように消え、「これ以上、認知症を進行させないようにするにはどうするか」を考えなければならなくなりました。

それは、私が本格的に「みなしごへの道」を歩み始めたということでもありました。

(文責:C)

相談室ブログ,心理療法カウンセリング

現代社会で働く世代のメンタル不調は珍しいものではありません。精神科や心療内科に通院しながら働く方も少なくないですし、中にはやむを得ず休職、もしくは離職される方もいらっしゃいます。

休職する際に所属先の手続きのために医療機関を受診して診断書をもらう、というのは事務的に必要な流れですが、その先の復職までをどうするか。病院で処方される薬だけで良くなるのか、数分~10分程度の医師の診察(初診を除くと一般的な診察時間はこのくらいです)を継続するだけで回復するのか等々、‘お休み中の過ごし方’や‘回復のめざし方’に悩まれる方も多いようです。

リワークとは

リワークとは、精神的な不調やストレスなどで休職した人が、職場復帰を目指すためのリハビリ的なプログラムを指しています。精神科や心療内科などの医療機関でそのようなプログラムを提供しているところもありますし、民間企業やNPOなどが運営する機関も増えてきています。
プログラムの内容は、機関によって異なりますが、体調管理や心理教育、作業訓練(パソコン入力や読書など)、対人訓練(グループディスカッションなど)が挙げられます。

リワークと心理支援

休職・離職に至るまでの経過や置かれている環境は人それぞれ、問題も各々異なっています。ご自身の心身のコンディションをふりかえり、なぜそうなってしまったのか、繰り返さないためにどうしたらよいのか、といった心理面について掘り下げて考えておくことは、再度の休職を避けるためにも非常に重要です。

リワークプログラムでも個人面談の機会が設けられていますが、あくまで「どうすればまた働けるか」という点に焦点化しており、利用者個人のメンタル不調の改善そのものを目指すというわけではなかったり、人間関係の持ち方・コミュニケーションについてじっくりと話し合う、というところまでは至らないことも多いようです。

個人カウンセリングは必要?

このようなお悩み・ご希望がある方はカウンセリングをご検討いただくとよいかと思います。

①メンタル不調が一時的なものというよりは中長期間にわたり継続している場合
②今現在置かれている環境や人間関係などプライベートでのお悩みがあり、結果として休職・離職せざるを得なかった
③この機会に自分の性格や考え方の傾向・対人関係の持ち方についてじっくり考えたい・見直したい

個人カウンセリングを通して、ご自身の心理的な課題や、休職の背景にある‘そもそもの問題’に無理のない範囲で向き合う、あるいは対処法を考えていくことが、メンタル面の根本からの回復につながります。

カウンセリングは服薬治療や集団でのリワークプログラムとの併用も可能です。通院中の方は、医師にあらかじめ相談の上、カウンセリングを開始されることをお勧めしております。
個人カウンセリングを通してのリワーク支援について、詳しくはまた機会を改めてご紹介させていただきます。ご興味をお持ちの方はお気軽にお問い合わせください。

Posted by 梶原真弓

CLUBみなしごブログ,生きている間

主治医がMCIの新薬投与ができる病院の紹介状を書いてくれたのは1月。はっきりとは言いませんでしたが、主治医からは「たぶん無理だと思うよ」という雰囲気があふれていました。

それでも、わずかでも可能性があるならばと、賭けてみることにしました。

甘くない現実

が、現実は甘くない。まず、検査の予約がなかなか取れません。
紹介された病院に電話すると、「すでに2月の予約は埋まっています。3月分の予約は2月1日13時からです」とのこと。2週間以上待つしかありません。

2月1日、親族を総動員して13時から電話をかけまくり、どうにか14時半頃に予約完了。「100回以上はかけた」(親族)とのこと。人気アイドルのコンサートのようでした。

もうひとつの試練は母が長年ともに暮らした愛猫の死でした。

愛猫の世話に苦戦

話はそれますが、年を越したあたりから、食欲が落ちた愛猫の世話に母はかなり苦戦していました。手を替え品を替え、いろんな缶詰やおやつを買ってきたつもりが・・・残念ながら認知症。

いつも同じ物ばかり買ってきてしまいます。ときどき「これは食べる!」というフードが見つかるのですが、それが覚えられない。私がネットで買うなどして、どうにかしのぎました。

愛猫の死から2週間後に検査

薬の投与もうまくいきません。免疫力が弱り、猫風邪が長引いていた愛猫に1日3回程度点眼点鼻薬をしなければならないのですが、これができない。回数が覚えられないし、やったかどうかもうろ覚え。

さらなる難題は、猫風邪の薬とは別に食欲増進剤も1日1回飲ませなければならなかったこと。専用のスポイトで体重に応じた量を与えるのですが、スポイトに印を付けておいても適量が分からないうえ、あごのあたりに噴射? するような状態でした。

数ヶ月は持つはずの食欲増進剤がわずか2週間程度で空になりました。

愛猫はみるみる痩せていき、2月25日に虹の橋へと旅立ちました。

そんな愛猫のお葬式から2週間後が、紹介された病院での検査の日でした。

(文責:C)

相談室ブログ,その他

恩師である斎藤先生のYotube「齊藤學チャンネル」に再びお邪魔する機会がありました。

前回は、「ペットロスからはじまって、子どもの権利条約で終わる」お話をさせていただきました。今回は、その続き。「子どもの権利条約について」のお話をさせていただきました。

子どもの権利条約は1989年11月20日に国連総会で採択されました(日本が批准したのは1994年)。その記念の月である11月に合わせて収録していただき、無料配信は11月半ばを予定しています。

「子どもには愛される権利がある!」

とはいえ、子どもの権利条約についてのボリュームが、かなり少なかったのではないかと気になっています。

何しろ、例に漏れず、斎藤節に乗せられて、話題はあっちへ行ったりこっちへ行ったり。道徳教育や校則問題、私のプライベートまで、語ってしまいました。

でも、子どもの権利条約を語るうえで、これだけは知っておいていただきたい大事なポイントだけはお話できたかと思います。

それはつまり、「子どもには愛される権利がある!」ということ。そして、子どもの権利条約は、「愛される権利を子どもに保障せよ!」と述べた、極めてレアな国際条約(法)であるということです。

予告動画をご覧あれ

通常、法とは決まり事を規定したもの。AIに尋ねたところ、「社会の秩序維持や個人の自由を確保するために、社会の中で守られるべき『規則』や『規範』の総称」との答えが返ってきました。

それなのに子どもの権利条約は、「愛する」するなどという抽象的かつ曖昧模糊としたものを前文で謳っているのです。いったいどういうことなのでしょう。

予告動画を貼り付けておきますので、ご興味のある方はのぞいてみてください。

Posted by 木附千晶 

CLUBみなしごブログ,生きている間

母が認知症になりました。

正式に診断を受けたのは24年12月。しかし、振り返れば遡ること2年くらい前から「あれ?」と思うことが。

旅先で手回り品を入れたバッグが無いと大騒ぎ(衣類などを入れたバックの中から発見)。5年以上前の社会保険料控除の控えが「封筒にも入らない状態でポストに入っていた」と騒ぐ(発行元に確認するも、「そんなことはあり得ない」と断言)、通帳を落とし警察から連絡(「落としていない」と主張)、満期になった定期預金を「覚えがない」と手続きせず(私が一緒に行って無事解約)・・・などなど。

なのに少しでも記憶の怪しさを指摘すると、「私をボケにするな!」とものすごい剣幕で言うので、なかなかそれ以上は言い出せずにいました。

今思えば、あの全力で否定する感じが、まさに認知症の症状だったのだと思います。

MCIから認知症へ移行

しかし、いよいよ「これは検査に行かないと」と危機感を感じたのは、スマホを落としたり、車を電柱にぶつけて大破させたりという事件が続けざまに起きたからです。放っておいたら、金銭トラブルに巻き込まれたり、命にかかわる事故の可能性もあります。

頑固な母も、ひとりでは対処できないトラブルが重なって、しぶしぶ受診に応じてくれました。

認知症検査のひとつであるMSSE(簡易認知機能評価尺度) の結果は23点(30点満点中)。MMSEのカットオフ値は23点とされ、目安として23点以下で認知症の疑いがあると判断されます。

医師の所見は、「アルツハイマー型認知症。MCIから認知症へ移行をはじめている」というもの。投薬治療を始めるかどうかを問われました。

MCIの新薬を試せるか

今でこそ、アルツハイマー型認知症は薬を飲むことでその進行を遅らせるなど、少し希望が見えるようになりましたが、かつてはまさに「死に至る病」でした。記憶障害や失見当識が激しくなり、やがて歩行障害も始まって会話もできなくなり、衰弱していくのです。

母が診断を受けた時期は、ちょうどMCIの新薬として期待されるアルツハイマー病治療薬「レカネマブ (レケンビ)」の投与が可能になった時期でした。その投与の対処となるのはMMSE 22点以上。母はギリギリでした。調べると脳のむくみや出血などの副反応もあるとのこと。

どうするか1月弱考え、思い切って「新薬を試してみたい」と申し出ました。

(文責:C)

相談室ブログ,心理療法カウンセリング

前々回の記事で、性格傾向を測る検査3種類をご紹介しました。
今回はさらにこちらの相談室で実施可能な2種類について説明させていただきます。

Y-G性格検査

チェックリストタイプの検査で、性格を構成する12の因子の強弱を測定します。
以前の記事でご紹介したTEGも同じチェックリストタイプですが、Y-Gのほうが質問項目数が多いため、より幅広く情報を得ることができます。

こちらは相談の時間内もしくはご自宅で実施していただき、その次にお越しいただいた際に、書面にて結果をお渡しし、フィードバックをおこなっています。
検査用紙代および結果書面の作成費用としまして通常の相談料金に加えて2,200円を頂戴しております。

親子関係検査

小中学生のお子さんとその親御さんを対象とした検査です。日頃の親子間の関わり方にどのような傾向があるか、客観的に知ることができます。

家族間のコミュニケーションは、日常のこと・あたりまえのことであるが故に、何が問題で、どう変えていけば事態が改善するのか、ご自身ではわかりにくいことも多々あります。そのようなときに新たな視点を得る一助になるのではないかと思います。

親子それぞれの実施は3,300円、親御さんのみの実施は2,200円となります。

こちらも実施後の次のセッションにて書面にて結果をお渡しし、フィードバックと助言をさせていただきます。

そもそも心理検査とは

心理相談機関や医療機関で実施している心理検査は、楽しむことを目的として作られた心理テストとは異なり、心理学の理論に基づいて作成され、‘測定したい事柄がきちんと結果に反映されているか’という専門家による検証の段階を経て、現場で活用されています。

「検査結果が100%絶対に正しい」ということではありませんが、自己理解を深めるため、またはお悩みの解決のために活用できる部分もあるかと思います。

興味をお持ちの方は、担当カウンセラーまでお気軽におたずねください。

Posted by 梶原真弓

相談室ブログ,その他

当面、裁判所に提出する意見書の作成を控えさせていただくことにしました。

最近、「離婚・面会交流調停(審判・裁判)をしているのだが、意見書を書いて欲しい」という主訴で来室される方が、非常に多くなっています。

いわゆる“子どもの連れ去り”に遭った方々からの依頼です。

“子どもの連れ去り”は青天の霹靂

“子どもの連れ去り”というと、ちょっときつく感じられるかもしれませんが、当事者からすれば、まさに青天の霹靂に遭遇したわけですから、強い言葉を使いたくなる気持ちもわかります。

「帰宅したら妻(夫)と子どもがいなくなっていて、二人の荷物も無くなっていた」
「子どもを連れて帰省したまま戻ってこない」
「突然、離婚調停の通知書が届いた」

どれもこれも、「まさか自分の身にそんなことが起こるとは!」というようなことばかりです。

親子関係は良好だったのに

そして、多くの場合「子どもとまったく会えなくなった」とおっしゃいます。

これは私のまったく個人的な感想ですが、「子どもを連れ去られ、子どもと会えなくなった」と来室する方の多くが、一緒に暮らしていたときには親子関係が良好だったように感じられます。

男性の場合、「いまだ男女の家事育児労働に負担に大きな開きがある日本で、こんな父親もいるのか」と思うほど、子どもの面倒をみてきた方も少なくありません。

しかしだからこそ、突然、子どもとの関係を断ち切られた悲しみは、深く、生きる望みも失ってしまうほどです。

子どもはどんな思いでいるのか

そうした方々のお話をうかがうたび、胸が痛みます。ご本人もさることながら、そんな父親・母親から引き離された子どもは、「いったいどんな思いでいるのか」と考えずにはいられません。

だからついつい「微力ながら、何かできれば」と思ってしまうのですが、このたび作成を控えることにいたしました。

何しろ、ことの経緯はかなり複雑です。もちろん、ケースによって事情はまったく違いますし、調停や裁判となると、その資料も膨大になります。

それらに目を通し、意見書を仕上げるにはかなりの時間を要します。数日で書きあげることはとうていできません。

ご希望される方にはまことに申し訳ございませんが、どうかご理解いただけたらと存じます。                           

Posted by 木附千晶 

相談室ブログ,心理療法カウンセリング

自己理解のための心理検査①

心理検査は、性格検査と知能検査という2つのカテゴリーに分けられます。
知能検査は知能指数(IQ)を測るためだけでなく、発達特性を把握する、つまり生まれ持った得意・不得意を把握する、という目的で近年多用されるようになっています。
知能検査については、以前ご説明していますので、こちらをご覧ください。

今回は、性格傾向を測る検査をいくつかご紹介させていただきます。

TEG(エゴグラム)

チェックリストタイプの検査で、性格傾向を5つの指標から知ることができます。

元々アメリカで開発された検査で、TEGはその日本語版です。精神科・心療内科などの医療機関だけでなく、学校・企業での自己理解を深めるための研修など、さまざまな場で広く用いられています。

10分程度で実施できるので、通常のご相談の時間内でも気軽に取り組んでいただけます(お持ち帰りいただき自宅で実施後、次のご予約の際に持参でも可)。

FIT(フィット)

家族関係についてお悩みの方にお勧めの検査です。家族の複数のメンバーに問題があり、何から取り組んでいけばよいのか考えたいときや、長期の不登校や引きこもり等を抱える家族に、他の家族がどう関わっていくべきか考えたいとき、等に適しています。

実施後にカウンセラーとの振り返りを通して家族のメンバー同士の関係性を客観的に捉え直し、よりよい家族の在り方を考えることで、状況の改善を目指します。

SCT(文章完成テスト)

所定の検査用紙に文章を書き込んでいただくタイプの検査です。性格傾向や価値観、自分自身の過去や現在・未来をどう捉えているか、対人関係の持ち方などを広く測ることができます。
実施には個人差がありますが30~60分程度かかりますので、ご自宅で記入後にご持参いただく形がお勧めです。

今回ご紹介の3つの検査は、通常のご相談料金の中で実施可能です。興味をお持ちの方は担当カウンセラーまでお気軽にご相談ください。

Posted by 梶原真弓