
先日、82歳の年上の友人が新しく高齢者向けレジデンスに入居したと聞き、引っ越し祝いに出向きました。
これまで住んでいたマンションを売却し、その資金を新しい住まいに充てたそうで、私自身も「将来の暮らし」を思い浮かべながらの訪問でした。
エントランスで待ち合わせし、クロークで入室記録を残すのと引き換えに、入館カードを首からぶら下げます。一流ホテル以上の落ち着いたたたずまいです。
食べること

まずは、レストランで食事をと誘われました。常に3つのメニューから選択できるそうで、友人は和食膳を私はカレーそばを頂くことにしました。
以前見学した別の施設とは異なり、調理されたものでなく冷凍食品のように感じます。
毎食がレストランの食事だと飽きてしまいそうですが、レジデンスなので居室にはキッチンもあり、自炊も可能です。自炊は生活リズムや手先の運動、脳活につながりそうですし、なにより自分好みのメニューを楽しむことができます。
面倒な時は、いつでもカフェやレストランを利用できるのも安心です。友人は来客時と好みのメニューの時に限ってレストランを利用するという使い分けをしているようでした。
食後は、緑に恵まれ、たっぷりと陽の降り注ぐカフェに案内してくれました。お茶とケーキを頂きながら、カフェでは軽食を楽しめること、週末は近隣住民にも開放していることなどを聴きました。閉じた世界にならず、外とのつながりを保てる点も魅力的です。カフェのスタッフとも顔なじみらしく、和やかに雑談しているのも印象に残りました。
住まい訪問
広々とした共用部分は驚くほど広く開放的です。 廊下のあちこちに給水機や椅子が配置され、移動の途中で無理なく休めるよう工夫されています。図書スペースには近くの書店から選書された新刊書が並び、読書スペースや作業机などもあります。彼女のお気に入りの1つの空間となっているそうです。
スタジオスペースやジムの様子なども見せてもらいました、楽器の演奏も運動も24時間可能だそうです。共同風呂は大浴場でゆっくり温まることができ、居室の浴室掃除の手間から解放される暮らしは、想像以上に快適だろうと思います。
住まいのある階に移動すると、各居室のドアには素敵なリースや名札が飾られていますが、それ以外はホテル以外の何物でもありません。すっきりとした清潔さや、静かで重厚な空気を感じます。
居室は、クローゼットや棚が多く、収納家具は必要なさそうなのが目を引きます。友人もお気に入りの本棚だけを持ち込み、部屋をすっきり整えていました。居室入口の隣にはトランクルームもあり、断捨離を兼ねて整理した最低限のものを置いてあるそうです。唯一気になったのは、居室の天井がやや低いことです。圧迫感を覚えたのは、彼女のこれまでの住まいと比較してしまうからなのかもしれません。
この日最も印象的だったのは、
「結局は高齢になると、自立した生活は難しいのかしらね」と語っていたことです。
(文責:R)




















