相談室ブログ,不登校,子どもに関する相談(問題)

中学で不登校だったお子さんや、在籍している高校に通えなくなってしまったお子さんにとって、今や身近な存在となった通信制高校とサポート校
全国各地に数え切れないほどの学校があり、どこにすればいいのか迷ってしまうことも多いかと思います。

学校選びは情報収集から

通信制とサポート校の違いについてはここでは省略します。

どちらもインターネットで手軽に情報は得られますが、まずは資料請求されてみることをお勧めします。

通信制・サポート校は特徴のあるコースを複数設置している学校が多く、ネットの情報だけではカリキュラムが把握しにくいですし、実際にパンフレットを見ると学費がいくらかかるかもわかります。

「通信制」だけど通学コースもある

オンラインで授業を受けたり課題を提出したりするのが中心となる、在宅で学習を進めるコースもありますし、校舎があって通学で学ぶ「通信制」もあります(サポート校にも通学型はあります)。
通学する日数も月1や週1から、週2~3や週5、つまり毎日通うコースまでさまざまです。

通うタイプの通信制は、見て選ぶ

通学型の通信制・サポート校を志望する場合は、実際にそのキャンパスに足を運んで、どんな雰囲気の生徒さんが通っているか見られるとよいでしょう。

学校によって校則や制服がしっかりあって一般の高校と変わらないように見えるところもあれば、まったく自由で派手な服装・髪型だったり、ちょっとやんちゃなタイプの生徒さんが多い学校まで、いろいろあります。

入試は面接のみ、あるいは学校・コースによって作文や学科試験が課されるところもありますが、選考するためというよりは、ご本人の入学の意志を確認する意味合いのほうが強いので、あまり心配はしなくてよいでしょう。

「在宅+スクーリング」の高校

オンライン中心のコースの場合、スクーリングを年に数日程度設けている学校が多いです。
キャンパスに出向いてテストを受けたり、対面での授業を受ける、あるいは宿泊で集中授業を受けるところもあるようです。

入試は、オンラインまたは対面での面接のみのところが多く、志望すればほぼ入れます。ですが、在宅の場合、どうしても先生やクラスメイトとの関係性は薄くなりますので、‘卒業までご本人が自分でコツコツと継続できそうか’と言う点を考慮に入れて、学校選びをされるとよいでしょう。

学校選びの進め方

高校は義務教育ではないですし、卒業にたどり着くにはお子様ご本人のやる気が必要不可欠です。
学校選びの際には、必ずご本人とよく話し合って、ご本人が納得する選択をしていただくことが何より重要です。

「学校の話をすると本人が黙ってしまう」「不機嫌になってしまって話し合いが成り立たない」等という場合は、心理カウンセラーのサポートを活用していただくことをお勧めします。

お困りの方は、CAFICまでお気軽にご相談ください。

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今まで不登校の対応について何回か書いてきましたが、高校となると対応法が変わってくる部分があります。
中学までの義務教育の間は欠席が続いたり、定期試験が受けられなかったりしても学年は上がっていき、必ず卒業することができます。
が、高校となると、単位が足りない!留年するか中退するか‥?という、よりシビアな話になってきます。

高校で進級・卒業が難しくなった場合、対応法は大きく3つに分けられます。

①今の学校で卒業をめざす
②中退して高卒認定試験を受ける
③通信制高校やサポート校に転校する

①留年もしくは休学する

卒業まで1つ下の学年と一緒に過ごすことになります。

「今までの同級生が先輩になるなんて気まずすぎてありえない‥!」

と思うお子さんも少なくないので、ご本人の意思をしっかり聞いてから決断されることをお勧めします。
留年・退学・転校のどれにするかという大きな決断がすぐにできない場合、あるいは、いったん休養して心身のコンディションを整えたい、という場合は、‘今の学年の終わりまでひとまず休学する’といった選択肢もあります。

②高卒認定試験

一昔前に「大検」と呼ばれていた試験は、現在は「高認試験(正式には高等学校卒業程度認定試験)」と言います。
年2回試験があり、レベル的には中学から高校1年までの内容が中心と言われています。高校ですでにある程度勉強してきたお子さんなら、さほど苦なくパスできるかもしれません。

一方で、「高校をやめて無所属になってしまうのが気持ち的につらい」ですとか「そもそも中学の内容から自分で勉強するなんてムリ」と思うお子さんには、あまり向かないかと思います。
学習に自信がないお子さんの場合は、高認試験のサポートをする塾もありますので、それを活用するのもよいでしょう。

③通信制高校・サポート校

私立の通信制とサポート校は、ここ10数年の間にかなりの数に増えました。今や在籍高校での進級・卒業が難しかったり、中学時代に不登校だったりした子どもたちの教育を一手に引き受けていると言っても過言ではないでしょう。
ここでは通信制とサポート校の違いについての説明は省略しますが、どちらも規定の課程を修了すればきちんと高卒資格を得ることができ、その後大学等への進学も可能です。

多種多様な通信制とサポート校。選ぶ際のポイントについてはまたの機会に書きたいと思います。
現在、お子さんの不登校や心身の不調でお悩みの方は、カウンセラーまでお気軽にご相談ください。

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学校が夏休み期間に入り、この機会にお子様に心理検査を受けさせたいとご検討の方もいらっしゃるかと思います。また、
「以前に専門家のカウンセリングを受けようか迷ったけれど、タイミングが合わなくて見送ってきてしまった」
あるいは
「夏休み中、学校のスクールカウンセラーの相談が受けられず不安」
といった親御さん・お子様のご相談もお受けできますので、お気軽にお問い合わせください。

WISC(ウィスク)検査 

「発達の偏りが気になる」、「学校での勉強についていくのが大変で、能力の問題なのか本人のやる気の問題なのか知りたい」といったお子様に受けていただくと、持って生まれた特性や能力を知ることができ、ご本人様への理解が深まるかと思います。

検査には、事前の保護者様相談(50分、オンラインも可)+別日にお子様にお越しいただき検査実施(1時間半〜2時間)とお時間が必要になりますので、ご希望の方はお早めにご連絡ください。

対応可能な曜日・結果フィードバック・料金につきましては、こちらのページをご参照くださいませ。

お子様の心のケア

学校のスクールカウンセラーの相談は他人の目が気になって行きにくかったり、行ってみようかと思っても予約がいっぱいだったり、夏休み期間はお休みだったり‥というお話も度々耳にします。

こちらの相談室では、「話した内容が学校の先生に知られてしまうのでは」といった心配もありませんし、「何を話したら良いのか分からない」というお子様にも遊び感覚で取り組んでいただける箱庭療法など、アートセラピーの手法も取り入れています。

保護者様のご相談

「夏休み中、子どもと過ごす時間が長いのでついイライラしてしまう」あるいは「登校渋り・不登校があって、新学期通えるか心配」といった保護者様のご相談もお受けしています。カウンセラーは‘話をただ聴くだけ’でなく、心の専門家の立場から具体的な対応のアドバイスをさせていただいています。

ご質問・お申し込みは、「お問い合わせ」フォームまたは「新規ユーザー登録」よりお気軽にご連絡くださいませ。

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以前にお子さんが不登校になったとき、どう学校に戻っていく流れを作るか、について書かせていただきました(不登校からの学校復帰①)。
今回は、不登校の状態から学校復帰につなげるコツについてさらに詳しく考えてみましょう。

情報収集→適したサポートを選ぶ

今は不登校生のサポート資源は学校内・外どちらにも多くあります。担任・養護(保健室)の先生・スクールカウンセラーにどのような手段があるか、他の不登校生はどのように学校とつながっているのかを聞いてみましょう。

学校とはつながりたくないというお子さんの場合は、その点にはこだわらず、民間相談機関(こちらのカウンセリングルームもその一つです)でメンタル面のケアを受けながら、カウンセラーと今後についてじっくり考えていくのもよいでしょう。

完全復帰を焦らない

お子さんの「明日は朝から行くよ」と言う言葉に期待したり、「来月からは毎日行こうね」といった約束をしたりして、でも「約束が守られなかった」と言って親子げんかになる、という繰り返しをよく耳にします。

これではお互いにエネルギーを消耗してしまいますし、親子関係を悪化させることにもなるので、良い循環ではありません。

‘毎日朝から起きて学校に行って一日夕方まで学校で過ごして帰ってくる’というのは自然にできているお子さんにとっては日常ですが、いったん不登校になったお子さんにとっては非常にエネルギーのいることであって、すぐにそれを目指すのは現実的でないことも多いのです。

現実に合った課題設定をすること、また、お子さんの状況やお気持ちによっては‘あえてすぐの復帰を目指さない’という決断をすることが結果として良いこともあります。

このような見立ては親子間の話し合いだけではスムーズにいかないこともありますので、カウンセリングを活用していただくのも良いかと思います。お悩みの方は、「思春期・不登校に関する相談までお問い合わせください。

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以前に不登校のお子さんへの接し方について書かせていただきました(長期不登校の対応法)。

今回は、不登校の状態からどう学校に戻っていったらよいのか、復帰の仕方について考えていきます。

復帰に適したタイミング

もっとも復帰しやすいのは“進学”のタイミング、つまり小学校から中学校、あるいは中学から高校に上がる時です。
学校が変わるといったん環境がリセットされますので、それを期に復帰を目指すと比較的スムーズです。

その次にお勧めなのが、学年の変わり目です。
年度が変わる際も、クラス替えや担任の先生が変わったり、といった変化の時期ですので、「教室に行ってみようかな」と気持ちも新たになりやすい、と言えます。

学校復帰につなげるコツ

  1. お子さんがどのような状況であれば登校したいと思っているのか、について話し合っておく
  2. 学校に関する情報をある程度把握しておく、それを本人と共有する
  3. 完全復帰を焦らない

①の話し合い自体が難しい場合は、まずその点から改善を図る必要があります。お子さんがそもそもどう考えているのかわからない状態では、保護者の方がどう動いてあげるのが良いのかが定まりません。

親子間のコミュニケーションがスムーズにいかない場合は、カウンセリングを活用していただくことをお勧めします。
不登校の相談というと、「本人を相談室に行かせる」ことをイメージされる方も多いかと思いますが、実際には保護者様のみでお越しいただくだけでも、十分変化を起こしていくことが可能です。

お子様の学校のスクールカウンセラーが信頼できそうな方であれば、それをうまく活用していただくのも良いですし、こちらのような民間の心理相談機関でもサポートをおこなっております。

詳しくは「思春期・不登校に関する相談」のページをご覧くださいませ。

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長期不登校の対応法

以前に不登校初期・中期の関わり方について書かせていただきました。
夏休み明け不登校の関わり方
不登校中期の対応法

今回は、比較的長期の不登校(目安として半年以上)の場合の対応について考えていきたいと思います。

不登校が日常になったときの過ごし方

学校に行っていない状態が数ヶ月以上続くと、ご本人もご家族にとってもそれが‘日常’になってきます。
そのような状況であっても、学校に行くように毎朝声かけをしたほうがいいかどうか、とのご質問をよくいただきます。

親御さんが声をかけて「じゃあ、行こうかな」ということがまずなさそうな印象であれば、登校刺激を続ける必要はありません。
常に学校に行く・行かないばかりを気にしすぎてしまうと、親子ともども疲れてしまったり、親子関係がギクシャクしてしまったりして、あまり良い結果とならないためです。

不登校生も日常を楽しんでいい

「学校にも行っていないのに遊びに行くなんて」という考え方もありますが、お子さんが毎日家にただ籠もっていても、精神衛生上あまり良くはありません。
学校に行っていなくても、ふつうに好きなことをして、罪悪感を持たずに過ごせたほうが、心のエネルギーが充電され、それが状況の改善につながっていきます。

ご家庭によってルールはあっていいと思います(たとえば「平日の日中はゲームをやらない」等)。
ですが、たとえば「毎日学校の授業と同じ時間の勉強をする」といった課題設定は多くのお子さんにとってハードルが高すぎてしまいますので、親子間で話し合って‘ちょっとがんばればできそう'というくらいのルールや課題を決めていけるとちょうどよいかと思います。

不登校から次のステップへ

今回は、不登校中の過ごし方を中心に考えてみました。不登校が長引いてきたときの復帰へのつなげ方については、また回を改めて書きたいと思います。

お子様とのコミュニケーションが難しい・お子様に情緒面の不安定さが見られる、あるいは学校復帰への道筋が見えない、といった場合は、カウンセラーにご相談いただきながら対応を工夫されると良いかと思います。お気軽にお問い合わせくださいませ。

「思春期・不登校に関する相談」はこちらのサイトをご覧ください。

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以前に不登校初期の関わり方について書かせていただきました(夏休み明け不登校の関わり方)。

今回は、その続き、ある程度の期間、登校できない、あるいは教室に入れない状態が継続している(目安として2ヶ月以上)場合の保護者様の対応について考えていきたいと思います。

学校とは遠ざからずにおく

それぞれのお子さんにとって‘可能なこと’が異なるかと思うのですが、たとえば部分登校・別室登校や保健室・相談室登校などできていることがあれば、それだけでも継続していきましょう。

ただし、ご本人にとってそれが非常にストレスになっている場合は、必須というわけではありません。
たとえば、
「何とか腹痛をこらえて1週間に1回は学校に行っているが、いつもそのあと数日は寝込んでしまう」
ですとか
「学校に行く行かないをめぐって毎朝ケンカになり、親子共に疲れ果ててしまった」
などという場合は、登校することにこだわらず、課題の設定を見直していくのがよいでしょう。

ぜひサポート資源の活用を

学校に出向くのが難しい場合は、自治体が運営している適応指導教室(公的なフリースクール・無料)や民間のフリースクールなど、不登校生向けのサポート機関などを利用することをお勧めします。
予約制でスタッフが個別対応をしてくれる教室や、学習サポートのみ、あるいは勉強以外の時間の参加のみで利用OKというところもありますので、ご本人様と相談しながら、まずは見学・体験など行かれてみるとよいかと思います。

そのような場も難しい場合は、個別指導塾や勉強以外の習い事でもよいので、家にこもり過ぎにならないよう、何らかの所属する場や家から外に出る定期的な予定があるとよいでしょう。
それも難しい場合や、家に引きこもりがちになってしまっている場合の対応については、また回を改めて書かせていただきます。

今現在お困りの方は、相談室までお気軽にお問い合わせください。
「思春期・不登校に関する相談」はこちらのページをご覧ください。

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長い夏休みが終わり、学校がスタートしました。
この夏休み明けは、1年でもっとも不登校が増えやすい時期です。(ちなみにもう一つの増えやすい時期は5月のゴールデンウィーク明けです。)

突然お子さんが「学校行きたくない」と言うパターンもあれば、登校前に体調が悪くなって「とりあえずお休みしておこうか」となり、それが続いて不登校になるパターンも多くあります。

不登校初期の関わり方

体調不良の場合は、朝は無理させず、遅刻して行く・つらかったら早退してもいいと伝えておく等、柔軟な対応をしながら、様子を見ていきましょう。

「行きたくない」宣言の場合は、

「学校行きたくないなんてわがままな!大人だって仕事行きたくなくても行っているんだよ」

といった諭し・お説教をついついしたくなってしまいますが、それでお子さんが

「そうか、自分のわがままなのか、じゃあがんばって行こう」

とはならないことがほとんどだと思います。

まずは、なぜ行きたくないのか、丁寧に話を聞いてあげましょう。
大人にとっては「なーんだ、そんなことか」という話であったとしても、まずは否定せず、「そうか、それが嫌なんだね」「それが何とかなれば学校行けそうかな?」と聞いてあげてください。

登校刺激は良いのか悪いのか?

学校に行くよう促すことを登校刺激と言います。
多くの不登校対応の情報では「無理させない」「刺激しすぎない」のがコツと書いてありますが、ほとんどの保護者の方は、「本当に本人の好きにさせておいていいんだろうか」と不安に思われることかと思います。

不登校のごく初期の段階では、「今日一日がんばってみなよ」「行ってみたら大丈夫かもよ?」と励まして登校を促すような対応をするのは一般的なことですし、これが大きな誤りであるとは思いません。
ですが、数週間経っても、1〜2ヶ月経っても状況が変わらない、あるいは悪化していっている(どんどん学校から遠ざかっている・お子さんの調子が悪くなっている)という場合は、対応を変えていく必要があります。

登校刺激はほどほどにしつつ、でも登校をあきらめるわけではない。その対応が難しいところです。
また回を改めて、この先の段階について書きたいと思います。

今現在お困りの方は、相談室までお気軽にお問い合わせください。

「思春期・不登校に関する相談」はこちらのサイトをご覧ください。

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都市部での中学受験熱は、少子化傾向と相反して加熱する一方であるように感じます。
中学受験を目指すご家庭が増えているのは、もちろんさまざまなメリットがあるから。ではあるのですが、お子さんの心の健康について関わる者としては、そのデメリットも気になるところです。

中学受験準備は低学年から?!

近年、受験を意識しての勉強をスタートする時期が早まっている印象です。
小学校低学年から学校の勉強だけでなく塾に通ったり、プラスαの課題に取り組んだり、そしてそれ以外の習い事もしていたり。
それを充実していると言うこともできるのでしょうが、やはり人生で一度きりの子ども時代。もう少しのびのびと子どもらしく、気楽に過ごさせてあげたいような気もしてしまうのです。

中には、
「うちの子は塾が好きで喜んで行っています」
「勉強も苦痛ではないようなので」
というご家庭もあるかと思うのですが、親御さんは日々どなりながら、お子さんは泣きながら‥というご家庭は、小学生の時期をどう過ごすか、今一度考えられてみてはいかがでしょうか。

中学受験とご家族の向き合い方

中学受験が終わったあとに息切れしてしまい、不登校になったり、情緒不安定や問題行動などメンタルの不調が関連すると思われる状態でお困りのお子さんを、カウンセラーという立場上、今までたくさん見てきました。

子ども時代にしっかりと遊び、‘楽しかった’と言える時間をたくさん過ごしていると、そのお子さんが、その後、思春期・青年期から社会人として自立するまでの、言わば激動の時期を、たくましく生き抜いていくエネルギーになります。

「‘勝ち組’にならないとこの子の人生、損してしまうのでは」という親心を決して否定するつもりはありませんし、アンチ中学受験主義、というわけでもありません。
ですが、中には、中学受験がお子さんの心身を不調に追いやってしまったり、受験をきっかけに親子関係がぎくしゃくしてしまい、後々に影響してしまったりすることもあります。

それぞれのご家庭で、そのお子様にあった教育環境や学習スタイルを考えてあげられると、そして無理のない・負荷のかかりすぎない適切な課題設定をしていけるとよいのかな、と感じる今日この頃です。

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例年にない梅雨明けと酷暑が続いています。気になるのが、「子どものマスク着用」です。

街を歩いていると、修学前と思われる子どももほとんどがマスクをしています。もう少し、年齢が上がった子どもたちのも、部活の行き帰り、登下校の際など、明らかにひとりでいる場合でも、子どもたちがマスクを外している姿はほとんどみません。

「感染から身を守る」というよりも、「みんながマスクをしているのに、自分だけ外すのははばかられる」という空気を感じます。

就学前の子どもは不要のはず

厚生労働省は、 「人との距離が十分に確保できるとき、屋内でも会話がほとんど無い場合は着用の必要はない」。2歳以上、修学前の子どもについては、「他者との距離にかかわらず一律に着用は勧めない」(マスクの着用について)としています。

小さな子どもの発達への影響

とくに気になるのは、小さい子どもの発達への影響です。
「表情が乏しい」「発音・発達に問題を感じる」「人見知りをしなくなった」(『読売新聞』22年6月1日)などの、保育園での調査結果もあります

視覚野や聴覚野は就学前に発達します。他者の表情を見てまねることで、感情表現や共感能力を身につけます。おとなの口元を見てまねることで言葉を獲得し、身体接触は能を活性化させます(『日経新聞』22年6月6日)。

ところがマスクによって、こうした機会が奪われてしまっているのです。

ネット情報に頼る前に

子どもの発達や、そのために必要な要素をしっかり知っておくことは重要です。

同調圧力の強い日本では、なかなか周囲と違う行動はとりにくいもの。玉石混淆のネット情報に頼る前に、気軽に専門家に尋ねてみてください(新米パパ・ママ講座)。