相談室ブログ,自助グループミーティング

同じ問題を抱える人々が集って体験や感情を共有したり、お互いを理解し合ったりしながら、問題解決や回復へのヒントを得る自助グループ。
現在、CAFICでは、ZOOMを使って以下の3つの自助グループを稼働させています。

最後に挙げた読書会は、厳密に言うと自助グループではありませんが、「斎藤学」をキーワードに読書会にたどり着く人がほとんど。そのため自助グループになじみがある方が多いようです。

そして、「ゆるーい集まりの方が良いなぁ」という私の思いもあって、自助グループ的な色合いの濃い展開になることが多いのが現状です。

参加には同意書の記入が必要

CAFICの自助グループに参加する際には、参加についての注意事項を読んでいただき、同意書に記入していただいています。

参加者の方々が安心して気持ちを表現したり、感情を分かち合えるようにするためです。

ルールや同意書の詳細はホームページ中の「ミーティング参加の申し込み」を読んでいただきたいのですが、そこに書かれたことを端的に申し上げると、「ミーティングでの発言は、言いっぱなし、聴きっぱなしで、全体の運びは主催者(ファシリテーター)に従ってもらう」ということです。

参加のルール

もちろん発言は自由ですが、誹謗中傷に当たることやプライバシーにかかわることを尋ねることは御法度です。

さまざまな事情で声を出しての参加が難しい方がおられたり、情報共有のためにチャットも使用しますが、お互いの距離感を守るために、原則として参加者同士での個人チャットはご遠慮いただいています。

安心して参加できる場に

参加者の方々がそれぞれの意思で、個人的に親しくなることは良いのですが、たとえばマッチングアプリや友達づくりが目的となると、ちょっと違う、ということになります。

オンラインである故の気軽さで、ふとお互いの垣根を越えてしまったり、距離感がつかみにくいこともあるかもしれません。が、自助グループ本来の機能、目的をご理解のうえ、だれもが安心して参加できる場になるよう、ご協力のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

                                                           (木附千晶)

相談室ブログ,子どもに関する相談(問題)

進級・進学の時期ということもあり、お子さんのカウンセリングに関する問い合わせが増えています。
お子様のカウンセリングは、就学年齢(小学1年生)以上でお受けしております。年齢に関わらず、進め方は以下のようになります。

初回相談は保護者様のみ

こちらの相談室では、初回のご相談にはお子様の同席はなしで、保護者様のみでお話をお伺いしております。

ご両親がそろう必要はありませんので、お子さんのカウンセリングの必要性をより感じていらっしゃる方・ふだんのお子さんのご様子や今までの経過をよくご存知の方お一人にお越しいただければと思います。オンライン(ZOOM)での対応も可能です。

初回相談の際にお子様本人の同席をお勧めしていない理由は、以前の記事で詳しく書いていますので、こちらをご覧ください。

2回目以降でお子さんの心のケア

ここからがご本人の登場です。基本的には保護者様の同席はなしで、お子様のみでカウンセリングをおこない、終了のお時間にお迎えをお願いしております。
申し訳ございませんが、こちらの相談室には待合室がありませんので、保護者様には近隣のカフェや駅周辺でお過ごしいただいております。(ご近所にお住まいの方・中学生以上で自分で帰宅できる方はもちろんお迎え不要です。)

対面カウンセリングがお勧め

小学生のお子様の場合、まだコミュニケーションの力が発達途上ですので、大人のように自分の考えを言葉であれこれと述べたり、カウンセラーとのやりとりの中で新たな気づきを得たり‥というのは難しいことが多いです。中学生・高校生は言葉での表現力・思考力がだいぶ発達してきていますが、やはり可能でしたらオンラインでなく対面をお勧めします。

カウンセラーと直接会って場の雰囲気に安心すること、その信頼関係があってこそのカウンセリングであり、心のケアとして効果を発揮しやすいというのが一つの理由です。もう一点、箱庭療法など相談室でないと実施できないカウンセリングの手法があるため、というのも大きな理由です。

今回は、カウンセリングの導入部分についてのご案内でした。その後の進め方については、またの機会に書かせていただきたいと思います。

Posted by 梶原真弓

CLUBみなしごブログ,生きている間

前回のみなしごZOOMは、私がブログに書いた詐欺の話を読んで、参加者のみなしごAさんが、一人暮らしがターゲットになりやすいというさまざまな例を紹介くださいました。
Aさんは、3月末にプリペイドカードの不正利用にあわれたことがあり、また、過去には、銀行のデビット口座でも体験したそうです。

多様化する詐欺の手口

Aさんは言います。

「たとえば、何らかのきっかけでカードを作り、カードが手元に届き、引き出しの中に入れっぱなしで使用する機会がなくても、カードが不正使用されることがあります。

また、最近よく使われるQRコードも、読み取って意図しないページに誘導され、詐欺にあうこともあるようです。確かに、QRコードを読み取って、そのURLが正しいものか否かは確認しないですよね。
人や年齢にもよりますが、ネットやPCのセキュリティに関する意識にはかなり違いがあります。そもそも、私のように十分にスマホの機能を活用できていなかったり、迷惑メールか否かを見分けられない巧妙なお知らせも毎日のように送られてきます。

最近では、主にネットで知られる〇〇証券への不正アクセスで、勝手に株を買われていたなどの報道もありました。〇〇証券はネット銀行も展開していますから、銀行の情報もすでに把握されている可能性があります。カードの不正請求も日頃から利用明細を確認する習慣があれば防げそうです。誰でも被害にあう可能性はあるわけですから、疑わしいと感じたら警察の相談窓口に問い合わせするなど、起こってしまったときの対策について準備しておくべきでしょう」

そして、以下のYoutube情報を紹介してくださいました。みなしごのみなさん、どうぞご参考に!

金庫に入れてもカード情報がバレる
QRコード悪用詐欺
・一晩で600万円 銀行の偽サイト
・フィッシング詐欺で600万円の被害にあった女性が語る詐欺手口とは?
・自動音声で「1を押してください」番号押すと特殊自動音声で「1を押してください」番号押すと特殊詐欺グループに
・警察装う「0110」番号詐欺
・特殊詐欺実際の通話記録を公開
・あなたに逮捕状が出ています 警察官をかたる詐欺事件が相次ぐ
フィッシング詐欺あなたは?

(文責:R)

CLUBみなしごブログ,生きている間

「長々と説明をありがとうございました。最初から新電力の紹介ですと言えばすぐに断りましたった。申込書や文書一式は返してください。

一度、全ての資料を確認して、もしかしたら契約した方がいいと考えなおすかもしれません。その場合の連絡先も教えてください。」と伝えると、書いた契約書のみならず、営業で使用していると思われる全ての資料と共に名刺も置いていきました。

ここまでで1時間以上の応対をしています。時間を返してもらいたいという気持ちにくわえ、町内会の回覧板のお知らせで良く見る消費生活センターだよりやNHKの「私は騙されない」、ニュースで見る詐欺商法についてなど、さまざまなことが頭をよぎりました。

詐欺商法で、「消防署の方から来ましたという人から高額な消火器を買ってしまった」、「警察の人が来て、家族が事故に巻き込まれたからお金が必要だと言って渡してしまった」などの事例はよく耳にします。単純になんでそんなのに騙されたのかな?と思っていました。

しかし、今回の1件を経て感じたのは、ニュースで説明できるような身近な言葉で手口をまとめると、「消防署の方から来ましたという人から高額な消火器を買ってしまった」となるだけで、実際には、巧妙なやりとりや働きかけがあったのだろうということです。

私は教員でもあり、卒業後の学生らが怪しい会社に入社して、あんな営業していたらどうしよう、今日の男性2人の親はこんな仕事をしていることを知っているのかとも考えてしまいます。

いやいや、私は社会心理学の授業で、ビジネスで役立つ説得的コミュニケーションやコールド・リーディングの紹介などもしているのです。「お手紙を送りましたが届いていませんか?」と問いかけ、対面で話をする機会を作るのは、フット・イン・ザ・ドアという交渉法ですし、誰にでも当てはまるような曖昧な表現を、自分にだけ当てはまると思い込んでしまわせるバーナム効果など、おそらく彼らにはマニュアルがあり、話の流れで切り口を変えているはずです。

私に「新電力」や為替変動やエネルギーに関する「地政学的リスク」に左右される燃料費調整額について知識がないという前提で彼らの説明は進行していました。となると、世の中の仕組みや社会情勢に疎いとだまされる可能性も高いと予想されます。

みなしごには相談できる家族や親戚もいません。詐欺なのかそうでないのか、ひとりで判断できる知恵や判断力が必要だと実感した情けない1日でした。

その晩、この会社についてネット検索をする悪評がでるわ、でるわ・・・。怪しい契約を促されている場合、とりあえず、待たせて時間を稼ぎ、ネットで調べてみるというのも手なのかもしれません。

翌日、会社(販売代理店)に「個人情報が盗まれている可能性はないか」「誤って契約されていないか」と問い合わせをし、さらには新電力の会社にも、いわゆる電磁的方法、メールでクーリングオフの申請をしました。販売代理店からは男性の上司という方から「お詫びと契約無効の内容証明を送付する」との電話が入り、もちろん電話にでることなく全ての文言は留守番電話に録音しました。

当の担当者からもその日のうちに電話があり、さらに家のポストには「契約破棄証明書」という文書が入っていました。近所で営業をしている最中だったのかもしれません。

これらの対応も既に既定路線でやり方が決められているのでしょう。とにかく詫びて、客に嫌な印象を持たれないようにし、「好意の返報性」、すなわち最後まで誠実な対応をしたのだから、営業の話を客であるあなたが拒否したことにも付き合います、あなたに敵意はありません、話をきちんと聞かなかった客側にも問題ありましたよね、という先方のアピールとも考えられます。

しかし、内容証明は日付を明確にするために郵便が原則です。担当者のスマホに「契約はしていない、個人情報は一切漏らさない旨」の内容証明を担当者の実印入りで送付するようショートメールしました。

「いやー、嫌な客を勧誘しちゃったよねー。追い込むよねー。もう1人の男性は研修中のOJTでしょ。手口を学んでるのよ」

事の顛末を伝えた友人の弁です。

(文責:R)

CLUBみなしごブログ,生きている間

めずらしく平日に家にいると、

「電気料ですが、 検針が無人化することで領収書の発行ができなくなります。昨年8月に郵便でご連絡したのですが、お返事をいただいていないので、確認させてください」

と、カードフォルダに入った名刺を見せながら、インターフォンの向こうには作業着の男性の姿が。

「確認ならインターフォンでお願いします」と返答すると、

「大変申し訳ないのですが、対面で確認が必要な点がございますので・・・」

と、促され、もこもこのフリースにぼさぼさ頭、もちろん化粧っ毛はなく、まさに絵に描いたような還暦のばあさん姿でやむなく玄関先へ。

20代の男性ふたりの訪問

そこには、2名の20代の男性が立っていました。

使い込んだクリアファイルの図を片手に、

①電気の検針が無人化し、人件費が軽減されるため使用量の15%安くなること、
②明細書が必要な場合、費用がかかるが、本日の確認で無料発行が可能

だとのこと。電気は東電から供給されているが、エンドユーザーに届くまでに中間業者が入り、その業者が確定申告用の明細や領収書の発行を代行する仕組みになったといいます。

もう1人の男性は、ただ、横にいるだけでなにをするわけでもありません。

「このあたりに住む方たちは、ほとんどこの処理を終わらせてますよ」

終活にも必要なお客様番号を確認

TEPCOなのか?と作業着に社章を探しますが見当たりません。

「すでに使用料や領収書等はお届けしていないはずですが、電気のお客様番号はわかりますか?古いものでもかまいません」

わからなくて(私の場合小売業者はTEPCOに該当)問い合わせをしなくてはとずるずるほったらかしにしてきた案件です。しかも、終活に際して、インフラなどのお客様番号を確認すべく整理をしているところでした。

「いやいや明細はもうすでに来ていないわけだから、お客様番号はわからないです。てか、そちらでわかりますよね。」

「調べられます。ただ、ご本人が確認しているということが前提になるので、お電話をお借りできますか?あと、こちらの契約書にサインをお願いします。改めて、お支払い口座を記入いただく必要があるのですが、本日でしたらこの場で承れます」

いやいやTEPCOなんだから自分で調べられるだろ? と思いつつ、個人情報の観点から登録電話番号でないと教えてもらえないのかと宅電の子機を手渡します。

「番号がわかるまでに時間がかかりますから、お家の中でお待ちください」(男性)

「ご苦労さまですねぇ。こうやって一軒一軒確認して回られているの?」(私)

どこから来たの?

お客様番号がわかったところで、またインターフォンがなり、

「すべて確認が取れました。では、申込書をお願いします。書いていただくのは、ここと、ここです。あと、確認事項については印を入れてください」

と、どんどんと進み、最後の最後で、「今回の契約で、これらのサービスを3ヶ月無料でお試しいただけます」とのこと。

疑問に思った私が「スマホと同じでオプションってことですか?4か月以降はいくらですか?というより無料期間が終わったらキャンセルすることになるし、面倒だから最初からいりません」と言ったあたりから様子が変わりました。

男性:「いえ、このサービスをご利用いただかないと電気代はお安くなりません。このオプションあっての契約ですから。無料期間が終わったころにお電話差し上げます。鬼電します!」

私:「なら、あなたが私に電話で無料期間を教えるのでなくて、あなたが解約の電話してくれないかしら。そういうの面倒だからいらないの。いらないです。」

男性:「いらない!?契約しないと電気代は安くなりませんよ。そもそも電気を供給しているのは東京電力ですが、そのままTEPCOが間に入って電気代を払ってますよね。それが今回の契約で変わるんですから」

私:「新電力ってこと?全部いりません。てか、初めから言ってください。TEPCOから変更するつもりはありません。安くする気もありません」

男性:「いいんですか!?安くならなくて。」

私:「書いた文書は全部返してください。個人情報ですから。最初から新電力と言えばいいものをなんてわかりにくい説明するんですか?近所の方たちがみんな切り替えているからって私が迎合する必要ありますか?」

男性:「お勧めしただけですから。入ってくださいとは言っていません。では、申込書は全てお返しします。失礼しました」

<つづく>

(文責:R)

相談室ブログ,その他

今年のはじめ、恩師である斎藤先生のYotube齊藤學チャンネル」で対談をさせていただきました。

齊藤學チャンネルのそもそもの目的は「斎藤先生が臨床経験をもとに当事者と語る」こと。少しのぞいていただけばおわかりのように、公にはなかなか語れない、一般的にはタブー視されている動画ばかり。

登場する当事者の方々が赤裸々に語る自身の体験・経験、「常識」にとらわれない考えには感服するばかりです。

そうしたある意味、“突き抜けた”方々に交じって「私に語ることがあるのだろうか?」と、お引き受けするか迷ったというのが、お誘いを受けたときの率直な思いでした。

「準備は不要」の対談

運営者の方に「私が話せることがあるでしょうか? 当日はどんな準備をしていけばいいですか?」と尋ねると、次のような回答が・・・。

「斎藤先生がどんなことを話したいかで方向性はいくらでも変わってしまいますし、どう運ぶかわからないので、準備は不要です」

なるほど、斎藤先生ならそうに違いありません。斎藤先生の話しっぷりをご存じの方であれば、納得の回答でしょう。

ペットロスから子どもの権利条約

猛者ばかりが集まった対談に交じり、準備もせずにいったい私が何を話させていただいたのかと言うと・・・「ペットロスからはじまって、子どもの権利条約で終わる」お話です

そう書いても「一体何の話をしたのか、わからない。ペットロスと子どもの権利条約がどうつながるの?」と首をかしげる人がほとんどでしょう。私自身も、この話の流れを短いブログのなかでご紹介することはちょっと難しい、というのが正直なところです。

知りたい方はぜひ配信を

はてさて「ペットロスから子どもの権利条約」にいったい、どうつながるのか。知りたい方はぜひ、配信をごらんください。

①『ペットロス問題』ーペットへの愛着のあり方について(3/27公開) 
②『薬物依存の元』前編ー虐待と男尊女卑と薬物依存と(4/3公開) 
③『薬物依存の元』後編ー虐待と男尊女卑と薬物依存と(4/10公開) 
④『「子どもの権利条約」とは』ーこどもも一人の人間であるという当たり前の認識をもつこと(4/17公開)

上記の日程で無料配信となりますので、乞うご期待!

CLUBみなしごブログ,生きている間

年末、入会を決めたとある終活団体の面接を受けてきました。

面接前に大量の書類を作成しなくてはならず、なかなか終わりが見えないため、「とりあえず年内に動いてみよう」と面談予約を入れることにしました。2時間たっぷり、専門の相談担当の方とその見習い(?)と書類を見ながらやり取りをします。

「墓じまい」へのつっこいみ

まずは、「墓じまい」について。菩提寺で、墓じまい後、合祀墓に入れることや、私自身は戒名と読経で合祀墓に入れてもらえることなどを伝えます。

通夜や葬儀も不要。直葬でお寺に任せて49日納骨をお願いしました。御棺はエコなダンボールタイプのもの。花も最低で。このあたりは問題なさそうです。

しかし、しょっぱなから突っ込みが入ります。

「もし、墓じまい前に亡くなられたらどうなるかも考えておいてください」

確かにその通りです。

飼い猫の行方

飼い猫は誰が引き取ってくれるのか。

「相手の方に合意書を書いていただく用紙はこちらです。連作先もお願いします。2名ほど候補がいるといいですね」

本当にその通りです。愛猫が路頭にまようことになるのは困ります。専門相談員は、十分に完成できていない書類の箇所を見つけて、聴き取り、その内容をカーボン紙つきの面談シートに書き込んでいきます。

カードやサブスクは

「契約しているカードとサブスクはこれで全部ですか?」

うーん。VIEWカードにスイカがついてます。あ。イオンカードを使ってないまましまってあります。Amazonはプライムとキンドル、電話はdocomoでインターネットは・・・。書き忘れてますけど、Apple Couldが毎月150円で、デパートの友の会にも入っています。

カードやサブスクの解約には1件、3000円が必要だそうです。使わないカードは断捨離しなければいけません。PCの処分や電子データの消去も考えるようにとのこと。

具体的なイメージができていなかったことも

「入院や手術をする場合など、誰にどこまで連絡するかリストがないですね」

「延命治療は不要、要請された場合の病理解剖は了解ですね。献体登録はなしとのことですが、目や臓器など献体希望であれば、それらの団体に登録して、記録を残してください」

「後見人事務履行に関する事前意思表示、たとえば認知症になって判断ができない場合、今の家に住み続けたいのか、おしゃれが好き、よく行くお店があるなど、記録に残してもらいます。それらを履行時に尊重するようにしますから」

墓や葬儀のこと、入院の保証人(はこの団体にあらかじめお願いできる)が必要であることまでは想像できますが、だれに何を託したり、伝えるのかまでは具体的にイメージできていませんでした。判断能力を失くした時に何をしてもらいたいのかも事前に伝えておく必要があります。後見人には自らのお財布を全て託すことになるわけですから。

ここでは、死亡通知のハガキ文例をいただきました。文面は自分で作成し、データでリストと共に後日お渡しすることにしました。

断捨離必須

「今、お住まいの家はどのくらいの広さですか? 大きな家具や家電、自転車などの数を教えてください。荷物は多い方ですか?どなたかに遺品として残したいものリストを作成ください」

テレビ1台は使わないまま置いてあります。1台は見てます。洗濯機はドラム式です。壊れたもう使っていない自転車がありますが、捨てるようにします。冷蔵庫は家族用のです・・・。必要なさそうなものは断捨離します。

1LDKの家を遺品整理して荷物を片付けてもらうと30万円くらいするとのこと。遺品はあらかじめ託すことになる人にどのような方法で受け取ってもらうのかも考える必要があります。

自分のことは自分でなんとかしたい

死後事務について決めておかないと、もちろん行政が親戚を探すなどして遺体や遺骨の処理をし、財産は国庫に行くだけです。もちろんそれでもいいのですが、できれば自分のことは自分でなんとかしたい・・・と思いながら、公正証書での契約には時間がかかりそうです。

(文責R)

相談室ブログ,子どもに関する相談(問題)

12月に更新の記事で、‘親子カウンセリングを考えているけれど、子どもが同意しない場合’の対応について書かせていただきました。
今回は、実際にお子さんも同意した上で、カウンセリングを導入する場合の進め方についてご案内させていただきます。

初回は保護者様お一人で

お子様の年齢に関わらず、初回のご相談は保護者様お一人でお越しいただいています。
初回は今までの経過や現在お困りの事柄をお伺いし、問題整理と「何から話し合うと良さそうか」という優先順位付けをおこないます。

これはその後のお子様同席での話し合いをスムーズに、かつ効率よく進めていくための重要なステップです。
初回から親子同席ですと、この準備段階を踏めなくなってしまうため、カウンセラー側の状況把握が十分になされないまま、家庭での親子げんかが再現されてしまったり、あるいはお子さんが黙りこくってしまったりと、かえって非効率なことが多いです。

次のステップはお子様のみ

保護者の方からお話を伺った後、お子様にも個別でお話をお伺いしています。どんなにやりたい放題のお子さんであっても、本人なりの思いや考えがあり、子どもの立場から見た言い分があります。まずは親御さんがいらっしゃらない場で、本音を話してもらっています。

お子さんが「自分の気持ちもきちんと聞いてもらえる場なんだ」と感じ、安心感を持ってもらうことが、その後の親子カウンセリングの際の‘対立でなく、よりより関係を目指していこう’という姿勢につながります。

親子同席でカウンセリング

上記の準備段階を経て、いよいよ同席での親子カウンセリングです。すでに問題はある程度整理されてきていますので、カウンセラーが進行役となって、話し合うべきテーマについて双方の意見や思いを伺いながら進めていきます。

ご両親とお子様、あるいはそれ以外のご家族の方も含めてのカウンセリングを検討されている場合は、あらかじめカウンセラーにご相談ください。話し合う問題や状況にもよりますが、初めの段階から皆さんそろって進めるよりも、限定されたメンバーでスタートしたほうがスムーズに進むこともあります。

夫婦関係のご相談にも共通して言えることですが、このようなステップをあせらずに踏みながら進めていくことが、複数の方の関係調整をおこなうカウンセリングでは重要です。お困りの方は担当カウンセラーまでお気軽にご相談ください。

相談室ブログ,CAFICについて

新年が明けたと思ったら、もう1月も後半。年末年始はいかがお過ごしだったでしょうか。

早いもので、CAFIC立ち上げから今年で5年になります。コロナ禍での船出に大きな不安を感じた日々が、昨日のことのようです。

みなさまのおかげで順調にここまでやってくることができました。本当にありがとうございます。

男性のクライエントさんの増加

5年の間に、専門相談やミーティングの数は増え、ワークショップも定期的に開催し、従来のカップル・ファミリーカウンセリングの枠には収まらない、離婚相談もスタートさせました。

離婚するカップルが増える中で、子どもと離れて暮らす親との面会交流や、離婚条件の話し合いなどのニーズも高まってきました。この間、日本も単独親権から共同親権へと舵を切ったという大きな変化もありました。

「離れて暮らす子どもに会いたい」というご相談は本当に増えています。

離婚や面会交流の事案に限らず、最近は、男性のご相談者が増えています。私がカウンセラーになった頃は、クライエントさんはほぼ女性というのが当たり前でしたが、最近は男性の方も増えています。むしろ新規のお申し込みの方で言うと、男性の方が多いくらいです。

親子関係、子ども問題の相談も増えて

受験競争は加熱の一途をたどり、東京近郊では中学受験が当たり前になり、それらを巡っての親子関係の問題や葛藤も高まっています。
「改正」教育基本法(2006年)後、家庭教育の責任がどんどん重くなり、教育(養育)に関わる出費もうなぎ登り。経済的に困窮していない家庭でも、子どもにかけるお金の捻出に四苦八苦していることも少なくありません。

2002年から10年ごとに実施されている文部科学省の調査によると、発達障害の可能性のある小中学生は全体の8.8%にもなるといい(2022年)、学校に行かない不登校の小中学生は都内で3万人を超え、全国では35万人に迫る勢いです。

こうした中、親子関係やお子さんのことでご相談される方も増加傾向です。

大事な家族の一員である伴侶動物(ペット)にまつわるご相談も、忘れることはできません。

高まる「家族の悩み」のニーズ

「心の問題」にとどまらず、家族に関する悩みを抱えている方々のニーズがますます高まってきているように思います。

今後も、今まで以上に、その方らしい人生を取り戻すためのトータル・サポートが行えるよう、努力して参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。

相談室ブログ,子どもに関する相談(問題)

こちらのカウンセリングルームでは、親子間の関係調整についてのご相談を承っております。
お子さんが成人されている場合もお受けできますが、「思春期の子どもとの不和を解消したい」というお悩みを多くお聞きしますので、今回はその場合についてご説明したいと思います。

こんなときにご活用ください

思春期(小学校高学年~高校生)の時期は、自我が育ち、‘親とは違う個人である自分’という意識が強くなります。
自分の考えを主張することが多くなり、その分、親子間で意見が対立しやすくなります。

「親子だけで話すと感情的になってしまうので、第三者がいる場で冷静に話し合いがしたい」といった場合にカウンセリングを活用していただくのも一策です。

本人(子ども)の同意が必須

親子カウンセリングをおこなう場合、お子さん本人が同意していることが大前提となります。本人が嫌がっているのに「カウンセリングでも受けてあなたが変わらないとどうしようもないでしょう!」等と説得して連れてくる、というのはお勧めしません。

仮にお子さんがどんなに滅茶苦茶なことをしていたとしても、1人の人間として認めてあげて、その意見を尊重してあげる姿勢が大切です。
無理やり、あるいは行き先をはっきり言わずに騙すような形で連れて行くことは親子間の信頼関係にヒビが入りますので避けましょう。

本人不在でも対応可能

お子さんが同意しない場合は保護者の方のみでお越しください。
本人がお見えにならない場合は親子カウンセリングという形にはなりませんが、‘親として現状にどう対応していくべきか’をカウンセリングで考えていくことが、事態の改善への一歩となります。

お子さんの反抗が激しい場合や、家にこもりがち・外出困難な場合に「子どもが相談に行けるようになったら‥」と様子を見ていると、そのまま事態が長期化してしまうこともあります。
ご家庭で抱え込まず、ぜひ専門家にご相談ください。

心理相談は父母別々で

お子さんに関するご相談は、親御さんお一人(お母様・お父様のいずれか)でもちろん可能です。

ご両親での来室を検討されている場合は、別々の時間でお一人ずつお越しいただくことをお勧めしています。
カウンセリングは学校の面談とは異なります。ご両親それぞれの思いや考え方を率直にお話しいただき、必要であればご夫婦間の考え方をすり合わせていくことが、お子さんの問題解決につながることもあります。
初回は、とくにカウンセリングが必要と考えられている保護者の方お一人で、ぜひお越しください。その後の進め方を担当カウンセラーより提案させていただきます。

お子さん同席でのカウンセリングをおこなう場合、どのように進めていくかについては、また別の機会に改めてご紹介させていただきます。