ゲーム依存~予防のためにできること①
数年間のコロナ禍の間、子どもたちの遊びがすっかりインドア中心になったこと、そして近年の夏の暑さもあって、今の時期は家でゲーム三昧‥というお子さんも多いかも知れません。
ゲームを楽しむこと自体は決して悪いことではないですし、今やゲームは子どもたち同士のコミュニケーションツールとしての役割を果たしている部分もあります。
適切なゲーム時間は?
「何時間以上やっていたらゲーム依存ですか?」という質問をいただくことがありますが、現在のところ、時間についての医学的な定義はありません。
いくつかの診断基準があり、ざっくりで言いますと、「ゲームの優先順位が他の何よりも高くなり、生活に支障が出てしまうこと」ということになります(これは大人を含めての基準です)。
ここでは「お子さんがゲーム・ネット依存にならないために、周囲の大人ができること」という観点から考えてみたいと思います。
ルールを作ること・守ること
「ゲームは○時間まで」あるいは「ゲームは宿題が終わってから」といったルールを設けられているご家庭も多いかと思います。
ルール設定は、子どもたちが時間管理や自分自身の行動をコントロールすることを学ぶ良い機会でもあります。
お子さんの年齢に合わせて、各ご家庭でルールを話し合っていただき、家族メンバーの皆さんで共有するようにしましょう。
決めたルールを紙に書いて、目に留まりやすい場所に貼っておくのもよいですね。
ルール設定が難しいときは
ルールを守るのが100%である必要はないのですが、あまりにもルールが機能していないと親御さんのお悩みは深くなりがちです。
かと言って、ネットを止める・スマホを取り上げる‥といった極端な行動はお子さんの反発を招きますし、親御さんが恨まれてしまって関係が悪化する恐れもありますので、あまりお勧めできません。
‘親子で話し合ってルール設定ができる’ところを目指していただくほうがよいでしょう。
お子さまと穏便に話し合うのが難しい場合は、カウンセラーという専門の第三者に相談していただくのも一つの手段です。
保護者の方が学校のスクールカウンセラーに相談していただくのもよいと思いますし、こちらのカウンセリングルームでもご相談を承っております。お気軽にお問い合わせください。