認知行動療法を用いたカウンセリング

認知行動療法を用いたカウンセリング

気分が鬱々としがちな方に有効とされる認知行動療法。
近年、テレビやインターネット上の情報としても取り上げられることが多くなり、より注目が集まってきています。

認知行動療法は、認知療法と行動療法という、元々は別にあった二つの心理治療の方法を掛け合わせて、言うならば‘良いとこ取り’して生まれてきた、比較的新しい手法です。
ここ20~30年で急速に広まり、今や欧米での心理治療の主流になっているとも言われています。

実際にこちらの相談室で用いる場合の大まかな流れについてご紹介します。

初回のご相談では

まずは、ご相談者様のお困りの事柄や今までの経緯などをお聞きします。
困っていらっしゃる事柄にアプローチする方法として、認知行動療法がもっとも適切かどうかについて検討します。

ご相談内容によっては、認知行動療法以外の方法についてご案内させていただくこともあります。
たとえば、「自分の生き方について考えたい」という漠然とした大きなテーマの場合、あるいは、対人関係や家族・子育ての問題などについて対応を具体的に考えていくことが優先課題と思われる場合などは、認知行動療法は用いず、通常のカウンセリングとして進めていくことをお勧めします。

認知行動療法の進め方

日常生活の中で気分がネガティブな方向に揺れ動きやすいエピソードを挙げていただき、それについてさまざまな角度からの「検証」をおこないます。

「検証」とは、ご自身の感情がどう揺れ動くのか、その背景にはどのような考え方があるのか、その考え方のメリットとデメリット……等々について、詳しく掘り下げていく作業になります。
そのプロセスを可視化するためのワークシートや、考え方のクセを振り返るためのチェックリストを用いることもあります。

認知行動療法でめざす回復・改善とは?

このような作業を何回か繰り返しおこなっていくことで、今までは
「自分では手に負えないような感情の揺れ動きや落ち込み」
であったのが、
「自分で自分の感情を客観的に捉えられる・コントロールできる」
という感覚に近づけていきます。

認知行動療法は、「カウンセラーに変えてもらう」でなく、ご相談者様ご自身の気づきを通して、よりストレスの少ない、柔軟な考え方に無理なくシフトチェンジしていくための手法です。

その作業をお一人でされるのはなかなか大変だったりしますので、カウンセラーは作業を一緒に進めていくガイド役、というイメージでしょうか。
(自分でできるという書籍は多数出ていますが、あまりうまくいかなかった・途中で挫折したというお話もちらほら耳にします)

他のどの心理療法もそうであるように、認知行動療法もオールマイティではありませんが、うまく使うことで効果が実感しやすい方法でもあります。
(前述のとおり、ご相談内容によってはあまり適さないこともあります)

興味のある方・ご検討中の方は、お気軽にカウンセラーまでご相談ください。

こちらのサイトにも情報がございます。
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Posted by CAFIC池袋