12月に更新の記事で、‘親子カウンセリングを考えているけれど、子どもが同意しない場合’の対応について書かせていただきました。
今回は、実際にお子さんも同意した上で、カウンセリングを導入する場合の進め方についてご案内させていただきます。
初回は保護者様お一人で

お子様の年齢に関わらず、初回のご相談は保護者様お一人でお越しいただいています。
初回は今までの経過や現在お困りの事柄をお伺いし、問題整理と「何から話し合うと良さそうか」という優先順位付けをおこないます。
これはその後のお子様同席での話し合いをスムーズに、かつ効率よく進めていくための重要なステップです。
初回から親子同席ですと、この準備段階を踏めなくなってしまうため、カウンセラー側の状況把握が十分になされないまま、家庭での親子げんかが再現されてしまったり、あるいはお子さんが黙りこくってしまったりと、かえって非効率なことが多いです。
次のステップはお子様のみ
保護者の方からお話を伺った後、お子様にも個別でお話をお伺いしています。どんなにやりたい放題のお子さんであっても、本人なりの思いや考えがあり、子どもの立場から見た言い分があります。まずは親御さんがいらっしゃらない場で、本音を話してもらっています。
お子さんが「自分の気持ちもきちんと聞いてもらえる場なんだ」と感じ、安心感を持ってもらうことが、その後の親子カウンセリングの際の‘対立でなく、よりより関係を目指していこう’という姿勢につながります。
親子同席でカウンセリング
上記の準備段階を経て、いよいよ同席での親子カウンセリングです。すでに問題はある程度整理されてきていますので、カウンセラーが進行役となって、話し合うべきテーマについて双方の意見や思いを伺いながら進めていきます。
ご両親とお子様、あるいはそれ以外のご家族の方も含めてのカウンセリングを検討されている場合は、あらかじめカウンセラーにご相談ください。話し合う問題や状況にもよりますが、初めの段階から皆さんそろって進めるよりも、限定されたメンバーでスタートしたほうがスムーズに進むこともあります。
夫婦関係のご相談にも共通して言えることですが、このようなステップをあせらずに踏みながら進めていくことが、複数の方の関係調整をおこなうカウンセリングでは重要です。お困りの方は担当カウンセラーまでお気軽にご相談ください。