さすらいの死後事務:その5
先日の「clubみなしご」で、アパートなどの家を借りる場合に、賃貸保証人はいなくとも、カード会社が保障してくれる現状についてが話題になりました。
カード会社にわずかな手数料を払うことで、カード会社が保証人として家を借りることができるそうです。
たとえば昭和であれば、「家を借りる=保証人は親」が暗黙の了解という感じだったのでは? 新居を構える、引っ越しするのは、結婚や進学、就職などライフイベントの大きな変更を伴うときですから、「親」、いなくても「叔父叔母」あたりが保証人になってくれたのではないかと思います。
最近は孤独死や家賃未納などの問題から、家の貸し手である大家さんも、親や親族などの保証人より、カード会社の保障を希望する方が多いそうです。
仲介する不動産屋が限定したカード会社を利用していれば、大家さんは毎月指定日に、家賃一括入金されます。しかも、万が一、物件に事故があった場合にも保障してくれるそうですから、支払い能力の疑わしい保証人より、むしろカード会社が好まれるのかもしれないですね。
カードが作れない?!
とはいえ、これは借り手が「カードを作れる」ことが前提です。
当たり前のことですが、カードを作る時には審査があります。仕事のない主婦でも夫がそれなりに働いていてくれれば、子どもに定収入があればカードを作れます。十分な年金収入がある高齢者であれば、(おそらく問題なく)作れるでしょう。
一方で、さまざまな事情で定収入がない、財産がない、社会保障を受けている、信用情報に問題がある場合(行政の後押しで家を借りることはできます)などは、カードの審査に通らないことがあります。
ネット情報を見ると、カード審査の甘いところもあるようですが、「家を借りること」に特化した企業の審査にパスできるか?が問題です。
となると、みなしごは、仕事をしている間、なんらかの収入がある時に、カードを何枚か作っておく(審査に通り信用度を高めておく)べきなのかもしれません。特に、不動産保障で知られるのはエポスカードなど、丸井やセゾンなど百貨店関係のカードのようです。セゾンは死後事務にも参入していますね。
「Clubみなしご」では、参加者からみなしごに関する情報交換や教えてもらえることが沢山あります。毎月2回、日曜日は金策!や生活に関する現実的なことを、月曜日には最近の出来事や思ったことなどを語り合っています。ラジオのように聞きっぱなしでもOKです。皆さんのお知恵をお待ちしています。
(文責 R)