怒りの感情との向き合い方②

以前、こちらで‘身近な人が怒っているときの対応の仕方’について書かせていただきました(こちらをご参照ください)。

その中で、「怒りのぶつけあいは長い時間しないほうがよい」と書いたのですが、「話し合いをやめようとしても相手がそれを許してくれない」「逃げるのか!と相手に言われてしまってその場を去れない」といった状況でお困りの方もいらっしゃるかもしれません。

怒りに巻き込まれないために

怒りの感情を爆発させている相手に対して、「これ以上話しても無理そうだ」と思った場合、まずは
「今の怒っているあなたとはこれ以上話せない」
「落ち着いているときに改めて話そう」
という旨を淡々と伝えます。
そして、相手がその言葉に同意していなくても、相手が怒り続けていても、物理的な距離を取りましょう。

相手との距離の取り方

夫婦や親子など、身近な関係の間で激しい怒りを爆発させる場合、場所は自宅であることが多いかと思います。可能であれば、数十分~数時間ほど家を離れて、一旦クールダウンの時間を取れるとよいでしょう。

ですが、時間帯が夜であったり、お子さんを家に置いていけなかったり、その他さまざまな状況で家を離れられない方もいらっしゃるかと思います。そのような場合は、家の中でも別の部屋に移動したり、ひとまずお風呂に入る等して、物理的な距離を取るようにします。

‘怒り’を伴わない会話をめざす

改めて話し合うときには、相手を責める言葉でなく、「私はこういうことを伝えたかった」と自分を主語にして相手に伝えるようにしてみましょう。
そして、話し合いができそうであれば、「どの点について折り合いたいと考えているか」ということを意識しながら、すなわち、話し合いの目的を見失って‘責め合い’にならないよう気をつけながら、進めていけるとよいでしょう。

家庭内でいったん定着したコミュニケーションのパターンは急には変わらないかもしれません。が、‘怒りのぶつけあいには応じない’姿勢を繰り返し見せていくことで、相手に変化があるかどうか、まずは試してみてはいかがでしょうか。

なかなか状況が改善しない、あるいは状況がもっと複雑である、といった場合には、カウンセラーなど第三者に相談されることをお勧めします。

Posted by CAFIC池袋