子どもとメディアのつきあい方

2022年2月8日相談室ブログ,子どもに関する相談(問題)

続くコロナ禍で、公立の小中学校でもオンライン遠隔授業が本格的に取り入れられているようです。学校から貸し出されるタブレットやパソコンを自宅に持ち帰れるということで、今やどのご家庭もお子さんを含めて1人1台インターネット端末機器を保有する、という時代になっています。

その中で相談として多くお聞きするようになったのが、「お子さんが動画ばかり見てしまって他のことをやろうとしない」ですとか「時間を決めて使わせようとしても守れずにいつも親子ゲンカになってしまう」といった問題です。

‘親子で話し合ってルール設定’のコツ

どのご家庭でも懸案事項となりがちな‘ルール決め’問題。対応方法のコツをいくつかご紹介します。

①‘注意して叱る’でなく、ふだんのテンションで話し合う

親「動画を見過ぎているよ、なんで約束の時間を守れないの」
「これからは○時までの約束だからね、わかった?」
子「うん」

というやり取りですと、お子さんにとっては「ママ(パパ)に怒られた」という印象が強く残り、「これからはルールを守ろう」という意識付けにはつながりにくくなります。注意するのとは別の場面で、改めて‘どのようなルールであれば守れそうか’について、親子で話し合う時間を持たれることをお勧めしています。

②親御さんも時間があって、気持ちに余裕があるときに話す

注意をするタイミングは、どうしても親御さんがお忙しい時間帯に多くなりがちですし、これは致し方ないことだと思います。前項でご紹介した‘別の場面でのルール決め’は、休日など時間の余裕があり、リラックスしているタイミングでされるのが良いでしょう。

③ルールを守るために関わりがある家族(母だけでなく父、同居する祖父母など)がいるときは、その方も同席だと尚よい(ルールが共有されやすくなる)

④決めたことを紙に書き残して、目立つ場所に貼っておくこともオススメ

動画視聴の件以外でも、「ゲームをやめられない」「宿題をやろうとしない」といったお悩みにも応用可能です。ぜひ各ご家庭の状況に合わせて工夫されてみてください。

また、このようなことを試されてみてもどうもうまくいかない、という場合は、カウンセリングの場を活用していただくのもよいかと思います。カウンセラーという第三者の視点が入ることで、解決策が見えてくることもあります。ぜひお気軽にご相談ください。

Posted by CAFIC池袋