9月も終盤に近づき、コロナに翻弄されっぱなしの令和2年度が折り返し地点まできました。まだコロナ禍の先行きは不透明ですが、次の春を見据えての進級・進学についての準備が本格化する時期にもなってきましたね。
日頃、お子さんについての相談をお聞きする中で、発達の問題や特別支援教育に関するお悩みもしばしばお受けすることがあります。
‘特別支援’とは?
発達障害という概念が世間に広く浸透してきている今、早い段階でその診断(あるいは「傾向あり」という診断の手前の段階も含め)を受けるお子さんは年々増加してきています。
受け入れる教育機関側の体制としても特別支援学級の数を増やしたり、就学相談~就学支援体制の拡充を図ったり等の対応がなされてきているようですが、やはり保護者の方が悩ましい選択を迫られる状況には変わりがありません。
また、行政で用いられる用語がピンと来ず、戸惑われるというお話もよくお聞きします。
たとえば「通級」と「固定級」の違い、「知的」と「情緒」という区分は何を意味しているのか、そして発達検査の結果や就学先の判定をどう受け止めればよいのか、等々。
確かにそのようなテーマで立ち止まることがなければ、改めて知る機会がない言葉ばかり。
その点についてしっかりと保護者の方が質問し確認できるような場があるとよいのですが、なかなか限られた時間での就学相談や教育委員会とのやりとりでは、そこまで至らないこともあるようです。
まずは情報を集めることから
解決策としては、(多くが有料ではありますが、)療育系のスクールなどサポート機関はどんどん増えていますので、そのような場で提供される情報や相談の場を活用することも良いでしょうし、発達の診断・支援をおこなっている医療機関でアドバイスをもらうことも有効かと思います。
そして、最も大切なのが、そのような各機関から寄せられる情報・助言を保護者の方がどう受け止め、家族・親族内で意見をまとめていくか、という段階です。
ご相談の中には、たとえば親御さんだけでなく、お祖父様・お祖母様などご親族の方のご意向があって…など、それぞれのご家庭での決断の難しさがあることかとお察しします。
後悔のない決断をするために
発達障害についての情報は飛躍的に増えていますし、サポート資源もたくさんありますが、お子さんの特性は一人一人異なります。
だからこそ、しっかり向き合い、どのような教育環境がもっとも適切と思われるか、節目ごとに熟考し、後悔のない決断をすることが重要です。
CAFICでは、お子様の発達に関する講座と、通常のカウンセリングの中でも発達に関するご相談を承っております。
‘困ったときの伴走者’としてCAFICの相談員がおりますので、お気軽にお問い合わせいただければと思います。