改めて「カウンセリング」を考える

2020年8月29日

カウンセリング」のページに心理療法とカウンセリングについての説明を追加しました。

これから心理相談を受けるかどうかご検討中の方は、こちらと「初めての方へ」「よくある質問」のページを併せてご覧いただくと、だいぶイメージがしやすくなるのではないかな、と思っています。
ご不明な点などございましたら、「お問い合わせ」フォーム、またはメール等でお気軽にお問い合わせください。

改めてカウンセリングを考える

ひと昔に前と比べると、心理相談・カウンセリングに対する敷居はだいぶ低くなってきているように感じますが、それでもやはり非日常と言いますか、特別・特殊な場所、という感覚はあるかもしれません。
悩みを打ち明けることで、それが解決につながっていくのかどうか、カウンセリングが実際にどう自分に変化をもたらすのか、といった部分は多くの方が疑問や不安を感じられる点かと思います。

「カウンセリングの効果は1回でわかりますか?」

という質問をお受けすることがあります。これはとても難しい質問です。というのは、どう感じるかはその方により個人差が大きいためです。
ですが、「これはちょっとどうかな??」というモヤモヤ感がある場合などは、そのカウンセリングは無理に続ける必要はないでしょう。

「効果って言われるとまだよくわからないけれど、話を聞いてもらってなんかスッキリしたな」とか「今まで気づかなかった部分に気づけた」というような感想があるとすれば、そのカウンセリングはこれから展開を見せていく可能性が高いと言えます。そのような感覚をまずは確かめることから、お勧めしたいと思います。

臨床心理学、それは「人が生きる知恵」

私自身も、今から20年ほど前、駆け出しのカウンセラーであった頃、先輩のベテランカウンセラーに教育分析(カウンセラーが受けるカウンセリングのことをこう呼びます)を受けていましたが、自分ではまったく考えたことがないテーマ(自分自身の心理的な課題)に気づいたり、芸術療法を受ける側になって「心理療法で癒されるってこういうことか」と実感したりしたことは今でもはっきりと覚えています。

さまざまなお悩みにお応えするため、臨床心理学自体もどんどん進歩をしてきていますし、それをベースとして実際のケアを行なう私たち臨床心理士も自己研鑽を積み重ねてきています。

「心理学とは、人間がよりよく生きていくための知恵である」

というフレーズを本で目にしました(何の本であったか失念してしまったのが残念です!)。自分自身も一人の人間としてその知恵に助けられてきていますし、またこれからご縁があって人生の‘伴走’をさせていただく方とも、その知恵をシェアしていくことができればと考えています。

Posted by 梶原真弓