相談室ブログ,子どもに関する相談(問題),心理検査

学校が夏休み期間に入り、この機会にお子様に心理検査を受けさせたいとご検討の方もいらっしゃるかと思います。また、
「以前に専門家のカウンセリングを受けようか迷ったけれど、タイミングが合わなくて見送ってきてしまった」
あるいは
「夏休み中、学校のスクールカウンセラーの相談が受けられず不安」
といった親御さん・お子様のご相談もお受けできますので、お気軽にお問い合わせください。

WISC(ウィスク)検査 

「発達の偏りが気になる」、「学校での勉強についていくのが大変で、能力の問題なのか本人のやる気の問題なのか知りたい」といったお子様に受けていただくと、持って生まれた特性や能力を知ることができ、ご本人様への理解が深まるかと思います。

検査には、事前の保護者様相談(50分、オンラインも可)+別日にお子様にお越しいただき検査実施(1時間半〜2時間)とお時間が必要になりますので、ご希望の方はお早めにご連絡ください。

対応可能な曜日・結果フィードバック・料金につきましては、こちらのページをご参照くださいませ。

お子様の心のケア

学校のスクールカウンセラーの相談は他人の目が気になって行きにくかったり、行ってみようかと思っても予約がいっぱいだったり、夏休み期間はお休みだったり‥というお話も度々耳にします。

こちらの相談室では、「話した内容が学校の先生に知られてしまうのでは」といった心配もありませんし、「何を話したら良いのか分からない」というお子様にも遊び感覚で取り組んでいただける箱庭療法など、アートセラピーの手法も取り入れています。

保護者様のご相談

「夏休み中、子どもと過ごす時間が長いのでついイライラしてしまう」あるいは「登校渋り・不登校があって、新学期通えるか心配」といった保護者様のご相談もお受けしています。カウンセラーは‘話をただ聴くだけ’でなく、心の専門家の立場から具体的な対応のアドバイスをさせていただいています。

ご質問・お申し込みは、「お問い合わせ」フォームまたは「新規ユーザー登録」よりお気軽にご連絡くださいませ。

相談室ブログ,心理検査,発達障害

少し前になりますが、「発達障害の基礎知識リンク」の記事で、障害そのものについて簡単にご説明させていただきました。
今回は、その一歩先、発達の偏りがあるかどうかを見るための検査について書きたいと思います。

‘発達の偏りを見るための検査’とは?

現在、発達障害の可能性が大きいかどうかの判断材料として、もっとも一般的な心理検査が「WAIS(ウェイス)」と「WISC(ウィスク)」です。

どちらもウェクスラー式知能検査というもので、年齢によってどちらを受けるかが決まります。
WAISは16歳以上~成人向け、WISCは5~16歳11ヶ月までが対象となります。
ちょうどその境目の16歳の場合はどちらでも受検可能ですが、検査担当者がより適切と思う検査を選ぶことが一般的です。

知能検査で発達障害がわかる?

WAIS・WISCとも知能検査ですので、もともと発達障害を診断するために開発されたわけではありません。ですので、検査の結果が「○○の項目が何点以上なので自閉症スペクトラムの疑いあり」という数値で出るわけではないのです。

では、なぜ知能検査を行うかと言いますと、その方の能力を多方面から測定できるため、その方の能力特性(何が得意で苦手か等)や極端なアンバランスさがあるかどうかを見るのに適しているからなのです。

これらの情報を基として、検査を受けられた方のお悩みやお困りの状況について、‘生まれつきの発達の偏り’の要因が大きそうかどうか、を検査者が検討していくことになります。

検査を受けることの意味

ご自分、あるいはお子様のIQ(知能指数)を知ってしまうのは怖い、という感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、IQという数値そのものだけでなく、特性を知ることによって、「だから自分はこういうことが苦手なんだな」という自己理解につながったり、適切な職業選択につながることもあります。

お子様の場合ですと、周囲の大人の方がどう関わるとよいかヒントが得られたり、適した教育環境を整えてあげるための判断材料ともなり得ると考えられます。

検査の‘その後’も大切に

お子様がある程度理解できる年齢の場合ですと、ご本人に結果をどう伝えるか、あるいは伝えないほうがいいのか、といったご心配も出てくるかと思います。そのような気がかりな点につきましては、事前相談の際に検査担当カウンセラーまでご相談いただければと思います。
CAFICでは、「一つ一つのステップを大切に」サポートしていくことを目指しています。

相談室ブログ,心理検査,発達障害

発達障害という言葉は、ここ数年、ニュース等で取り上げられたり、著名人がカミングアウトしたりと、ずいぶん身近なものになってきたように感じます。

ですが、まだまだ誤解されがちな部分もありますし、「そうかもしれないけどどうしたらいいのだろう」というところで止まってしまっている、という方も多いように感じます。

そもそも発達障害とは

コミュニケーションが苦手である、こだわりが強い・感覚の過敏さがある、集中が続かず要領よく物事を進められない、といったお悩みが代表的なものとして挙げられます。

コミュニケーションの苦手さ・興味の幅が限定される等は自閉症スペクトラム(ASD)、注意散漫さはADHD(注意欠陥多動性障害)の方に多く見られる傾向です。
アスペルガー症候群という言葉も一般的に知られていますが、これは自閉症スペクトラムというカテゴリーに含まれていますので、ほぼ同意語と考えてよいかと思います。

発達障害の原因は?

かつて「自閉症は親の育て方が悪かったのではないか」という誤解がありましたが、最近は正しい理解がだいぶ広まってきたように感じます。
発達障害は、生まれつき持った特性であり、脳の一部の機能に障害があると考えられています。

ですので、発達障害は‘人生の途中で突然発症する’というものではないですし、逆に言いますと根本的な治癒をめざすものでもありません。
その特性を知り、その特性とともにどう日々を過ごすか、どうすればより良く過ごせるか、を考えていくことが重要です。

発達障害の診断

診断は、医師による問診・心理検査・その他の情報(お子さんの場合は保護者の方からの聞き取り等)を総合して行われます。
CAFICは医療機関ではありませんので診断はできませんが、前述の「心理検査」の部分を行うことができます。この検査がどういうものかについては、また別の機会にもう少し詳しくご説明したいと思います。

CAFICでおこなえる支援

お子様の場合は、発達特性があることによって集団生活での適応が難しくなりがちですし、養育される保護者の方の心身のご負担も重くなることが多いと言えます。

CAFICでは、検査だけでなく、保護者の方への心理的サポートや環境調整に関する助言(学校やその他機関とどう関わっていくべきか)等もおこなっています。

おとなの方の場合は、ご自身の特性を把握し、現在お困りの事柄についてどう対応していくか、カウンセリングを通してそのサポートをおこなう形になります。

大事なのは、検査の‘その後’――つまり「その方が自分らしく、よりストレスの少ない日々を過ごせるようになること」ではないでしょうか。