私は胃がんの手術をしましたが、その時の保証人は「友人」。友人が医師からの説明を聞いて、なにかのときのために控えていてくれました。
もちろん、あまり会う機会のない「遠くに住むいとこ」などもいるにはいるのですが、それよりも信頼できる友人を「いとこ」と称してお願いした方がいい(だろうと思いますし、実際にやったこともあります)。

生命保険の受取人も「友人」。保険の担当者に相談すると可能だとのこと。保険会社の支店長との面談(電話)で了解を得ています。保証人の名前のところに友人の名が印字されて戻ってきました。
でも、「友人」と言える人や、信頼できる近くの人ってなかなかいないもんですよね。ちなみに私がお願いした友人も「みなしご」です。持ちつ持たれつです。

クラブみなしご情報によると、家はお金があればみなしごでも買えるそうです(わりと簡単らしい)。家を借りるのも、今はカード保障(エスポ)で承認が下りればOKとのこと。しかも、孤独死してもエスポがある程度のことをしてくれるようです。

みなしごなどのために「後見人制度」という法的な仕組みや、銀行などには「おひとりさま信託」もあります。しかしながら「金」のあることが前提。

ちなみに残した財産はきちんと遺言を公正証書で残しておかないと、法的には4親等であるいとこまで相続権がありますが、相続人不在の場合、全て「国」のものになります。「遺言」を預かってくれる会社もあるようで、クラブみなしごのメンバーで、利用されている方が紹介くださりました。

豊島区には「終活情報登録事業」や名古屋市には26万円と家財処分費を払うと、死後、葬儀や納骨、住宅家財処分の手続をしてくれたりする「エンディングサポート事業」というのもあるようです。

そういった「情報系」は、クラブみなしごの参加者の方からいくらでもサポートしてもらえそうです。
むしろ必要なのは、みなしご「応援団」で、

「ひとりで悩むなよー」
「大丈夫かー?」

と言ってくれる仲間ですよね。ネットの「ゆるい」つながりだけど、いざとなると頼りになる仲間を増やそうよ! というのが、クラブみなしごのコンセプトです。

できれば、みなしご同士で支え合う仕組みや、みなしご住宅(コレクティブハウスやコーポラティブハウス)、オフ会クラブみなしごなどまでたどり着けないかと夢は膨らみます。
みなさんの訪問をお待ちしています。

CAFICのミーティングの中でも、いちばん最初に始まったのはスーパーバイザーである斎藤医師の著書を読む「精神科医・斎藤学氏の著書を読む会」です。

ほぼ毎回、参加の固定メンバーもいますし、「時間があったら顔を出す」というメンバーもいます。

読書会と言いながら、著書とはまったく違う方向に話が転がり、盛り上がる! ということもしばしばで、さがなら自助グループのようなときもあります。

独特の「斎藤節」に惹かれて

なぜそんなに盛り上がるのか? 簡単に言えば、みんな斎藤医師のファンだからです。

ある参加メンバーは、「多くの精神科医や心理の専門家らが多数の著書を執筆しているけれど、斎藤先生の文章はどこか違う。具体的には説明できないけれど、すごく(胸に)刺さる!」と言っていました。

私も同感です。言葉のチョイス、ちょっとした言い回しの仕方、使うフレーズなど、端々に、他のだれも書けない「斎藤節」を感じます。少し(うんと?)文学的で、哲学的。昨今の「読みやすさ」を重視した書籍とは一線を画す、斎藤医師ならではの、難解さというか、謎解きのような文章が魂をわしづかみにし、心が引かれます。

まるで催眠療法を受けているかのように、こちらの思考を混乱させ、読み手を未知の世界に誘うことも上手です。

「齊藤學チャンネル」

そんな斎藤医師がYotubeを始めました。
そこでもやはり「斎藤節」は健在で、「いったい何を言っているのだろう?」と思わせる謎を投げかけて、斎藤ワールドへと引き込みます。

ご興味のある方は、ぜひ「齊藤學チャンネル」を一度ご覧ください。

固まった思考が、一気に溶け出すかもしれません。