以前に不登校のお子さんへの接し方について書かせていただきました(長期不登校の対応法)。

今回は、不登校の状態からどう学校に戻っていったらよいのか、復帰の仕方について考えていきます。

復帰に適したタイミング

もっとも復帰しやすいのは“進学”のタイミング、つまり小学校から中学校、あるいは中学から高校に上がる時です。
学校が変わるといったん環境がリセットされますので、それを期に復帰を目指すと比較的スムーズです。

その次にお勧めなのが、学年の変わり目です。
年度が変わる際も、クラス替えや担任の先生が変わったり、といった変化の時期ですので、「教室に行ってみようかな」と気持ちも新たになりやすい、と言えます。

学校復帰につなげるコツ

  1. お子さんがどのような状況であれば登校したいと思っているのか、について話し合っておく
  2. 学校に関する情報をある程度把握しておく、それを本人と共有する
  3. 完全復帰を焦らない

①の話し合い自体が難しい場合は、まずその点から改善を図る必要があります。お子さんがそもそもどう考えているのかわからない状態では、保護者の方がどう動いてあげるのが良いのかが定まりません。

親子間のコミュニケーションがスムーズにいかない場合は、カウンセリングを活用していただくことをお勧めします。
不登校の相談というと、「本人を相談室に行かせる」ことをイメージされる方も多いかと思いますが、実際には保護者様のみでお越しいただくだけでも、十分変化を起こしていくことが可能です。

お子様の学校のスクールカウンセラーが信頼できそうな方であれば、それをうまく活用していただくのも良いですし、こちらのような民間の心理相談機関でもサポートをおこなっております。

詳しくは「思春期・不登校に関する相談」のページをご覧くださいませ。