以前に不登校初期の関わり方について書かせていただきました(夏休み明け不登校の関わり方)。
今回は、その続き、ある程度の期間、登校できない、あるいは教室に入れない状態が継続している(目安として2ヶ月以上)場合の保護者様の対応について考えていきたいと思います。
学校とは遠ざからずにおく
それぞれのお子さんにとって‘可能なこと’が異なるかと思うのですが、たとえば部分登校・別室登校や保健室・相談室登校などできていることがあれば、それだけでも継続していきましょう。
ただし、ご本人にとってそれが非常にストレスになっている場合は、必須というわけではありません。
たとえば、
「何とか腹痛をこらえて1週間に1回は学校に行っているが、いつもそのあと数日は寝込んでしまう」
ですとか
「学校に行く行かないをめぐって毎朝ケンカになり、親子共に疲れ果ててしまった」
などという場合は、登校することにこだわらず、課題の設定を見直していくのがよいでしょう。
ぜひサポート資源の活用を
学校に出向くのが難しい場合は、自治体が運営している適応指導教室(公的なフリースクール・無料)や民間のフリースクールなど、不登校生向けのサポート機関などを利用することをお勧めします。
予約制でスタッフが個別対応をしてくれる教室や、学習サポートのみ、あるいは勉強以外の時間の参加のみで利用OKというところもありますので、ご本人様と相談しながら、まずは見学・体験など行かれてみるとよいかと思います。
そのような場も難しい場合は、個別指導塾や勉強以外の習い事でもよいので、家にこもり過ぎにならないよう、何らかの所属する場や家から外に出る定期的な予定があるとよいでしょう。
それも難しい場合や、家に引きこもりがちになってしまっている場合の対応については、また回を改めて書かせていただきます。
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