ペットロスを長引かせないために
あらゆる喪失体験に共通することですが、ペットロスを長引かせる大きな要因は「後悔」です。
もちろん、どんなに精一杯手を尽くしたとしても、やれるだけのことをやったとしても、「これで十分」とはなかなか思えません。
愛する伴侶動物を見送った直後は、みんなそうです。
「もし、こうしていたら」
「万が一、ああしなければ」
そうやって、選ばなかったもうひとつの選択肢や、やらなかったことの方に目が行ってしまい、自分を責め、後悔でいっぱいになります。
治療や看取りに思いを残している
看取りの過程でたくさん思いを残していると、こうした状況から抜け出しにくくなってしまうように感じています。たとえば次のような思いがあったりする場合です。
- 「もっとこういう検査をして欲しい」とか「違う病気から生じている症状なのではないか」などと思いながらも、それを獣医師に伝えられなかった。
- 動物病院の対応に疑問を感じながら、呑み込んでしまった。
- 何よりも看護を優先してあげれば良かったのに、そうしなかった。
「後悔」を減らすために
カウンセリングにつながるは、多くの場合、伴侶動物を見送った後です。
しかし、実際にカウンセリングをさせていただいていて「看取りの過程をご一緒できていたら」と思うケースが多々あります。
言いたいのに呑み込んでいる思いや、獣医師に尋ねたいこと、どんな言葉で伝えたらいいか、日々の生活での優先順位などなどについて、「共に考えることができたら『後悔』を減らすお手伝いができたのでは」と思うのです。
看護しているときこそ
確かに看取りの最中は、物理的にも余裕が無く、だれかに相談するという考えが浮かばないのかもしれません。
でも、愛する我が子を、ひとりで看続けるのはとても孤独な作業です。ひとり「遠くない別れの予感」に怯えることは、言い知れぬほど不安です。
そんな私自身の経験も踏まえ、できれば愛する伴侶動物を看護しているときにこそカウンセリングをご利用していだけたらと、切に願っています。