相談機関の活用法③ 〜教育相談orカウンセリング?〜

2020年12月19日相談室ブログ,子どもに関する相談(問題),心理療法カウンセリング

小学校や中学校でおこなわれているスクールカウンセリングや、自治体の教育委員会が運営している教育相談センター(名称は地域によって異なります)。
これらとCAFICのような民間の心理相談機関は、何が違うのか、どう選ぶべきか、について考えてみたいと思います。

教育相談とは?

対応できる相談内容は、どの機関でもさほど差はないかと思いますが、それぞれに得意分野はあります。

まず、学校校内でおこなうスクールカウンセリングは、学校内でのトラブル(友人関係など)や学校の先生たちに対応を考えてもらいたいと思うような事案(たとえば登校渋りや不登校など)に関して、カウンセラー経由で学校側とやりとりできる、というのが最大のメリットです。
カウンセラーと先生たちが校内で上手に連携を図ってくれるようであれば、そこに効果が期待できます。

教育相談センターは、発達に関する検査をおこなっていることが多いですが、希望者が多いため、学校で特別支援教育を受けることを検討されている方など必要性が高い方に限定しておこなっている自治体が首都圏では一般的です。そのほかに、お子様と保護者の方を対象とした心理相談全般もおこなっています。

担当者との‘相性’が決め手?!

スクールカウンセリングと教育センターに共通していることは、相談員の専門性にばらつきがあるということかもしれません。
自治体によりますが、中には‘カウンセラー養成の大学院を出たばかりで社会人1~2年目’という新人さんもいれば、心理系の資格を持たない元教員の方も相談員として勤務していたりします。

そのような方が必ずしも専門性の低い支援しかできないというわけではありませんが、「期待していたカウンセリングとちょっと違うかな」ということもあるかもしれません。
さらに言えば、心理の資格があり、経験があったとしても、あるご相談者の方にとっては「あまりピンとこないな」ということもありえます。

いずれにしても、カウンセリングは、ご相談者様とカウンセラーとが‘しっくりくる関係’であること、「この人に自分の悩みを手助けしてもらいたいな」と思えるような信頼関係が築けていることが大切です。

じょうずに活用して「次の一歩」へ

もし、学校など身近なところでの相談に出向いてみたけれどあまりしっくりこない、ただ話を聞いて「様子を見ましょう」と言われるだけで一向に進展が見られない、という場合は、別機関を検討してみられてもよいかもしれません。

また、不登校やひきこもりで学校から遠ざかってしまっている場合や、ご家庭内でのお悩みなど「学校のカウンセラーにこういう相談ってちょっと違うのかな?」と思われる場合なども、お気軽にCAFICにお問い合わせください。

年内は30日(水)まで、新年は電話・メール対応は4日(月)から、相談は5日からスタートします。どうぞよろしくお願いいたします。

Posted by 梶原真弓